さんてんいちいち。
僕が10数Mの津波に、
真正面から遭遇した時。
こう言った波(動画)が徐々に徐々にって感じじゃなくて。
港から立ったままの海。
その勢いで内陸道路まで押し寄せて来て、
真正面から。
2車線道路をバッグギアで逆走して、
車飲み込まれつつエンジン止まらなかったお陰で。
僕は逃げ切れた。
こう言う映像見ると、
折角お風呂で温まって来たけど。
一気に、
寒気に襲われる。
今では、
夢でうなされる事もかなり減ってくれて。
其れでも、
年に数回。
我を忘れて自暴自棄に堕ちるくらい、
もうダメだ、
もうダメだって、、、、
寝ぼけてしまって。
真夜中の寝室、
隣に奥様が居た頃。
錯乱状態だった、、、、らしい。
訳の分からない言葉を発していたみたいだ。
死ぬ事から、
逃げられないと思った時間。
あの日の海だったから。
時間と共に、
我に返って。
その時の自分。
そんな自分を、
今でも忘れられない。
酷かった。
そんな人が隣で寝て居て、
深夜の寝室。
急に、
そんな錯乱する夢見ていた事で、
急に真夜中に起き出して、
そんな姿を見せてしまった。
かなり怖かっただろうな。
逆に?
恐ろしかっただろうね。
でも。
ゴメン。
どうしようもなかった。
3.11時に、
津波に遭うなんて。
其れこそ?
悪夢にすら劣らない出来事が、
僕の現実だった。
車。
波に飲まれつつも逃げ切れた意味。
だから、
綺麗な言い方も大嫌いだけど。
未だに。
ボランティアに行こうとし続けている。
行ける気力も朽ち果てつつ、
あの日の海だけ。
忘れられないまま、
未だに生きていて御免なさい。
と、
思う。
東北で亡くなった人も兎に角、
沢山見て来たから、
そして大勢の子供達。
あの日の、
海の音だけ。
地面を立って押し寄せて来る音。
凄かったんだ。
いつかはって思っている内に、
もう此れだけ年数も過ぎてしまって。
自分でももう分からない。
冬の東北へ行く事の意味。
震えながら、
泣きながら、
行くんだぜ。
あの小学校へ入るんだ。
遺構をもう見たくない御遺族が多い中、
許された僕達は遺構へ入って、
お掃除させて貰って。
幼い子達の悲鳴があそこの酸素に染み込んでいる、
聴こえ続けるから、
また。
真夜中に起こされる声。
夢の中で聴こえてしまう、
子供達の泣き叫ぶ声が聴こえるんだ。
僕は堕ちて行く。
僕に近寄ると、
感染するよ。
今日の終わりに病的で御免なさい、
おんなじ繰り返しのままだった。
おやじボクサー