おやじボクサー(57歳。 19年間ボクシング)   3.11宮城県ボランティア11年間実費参加・『津波』に遭った生き証人

元車椅子。右足首金属ボルト接続。『おやじファイト』優勝。東京での試合は?10戦7勝3引分(39〜44歳)TV放送2回有り

おやじボクサー @ 熱い言葉3

2015年09月18日 00時31分20秒 | ジム練習日記(Boy’s水戸ボクシング19年間)⇒56歳迄の2023年

おおげさかも知れないけど、

おおげさなんだと思うけど。

 

性格だからね。

 

ポジティブにはなれなかった。

 

 

 

目標に対して、

どれだけの決意を心に刻むか、

このメンタルな部分ってとても大事だと思ってる。

 

 

だって対戦相手は、

「スポーツで勝ちたい!!!」なんて気持ちで戦う人と、

「相手を殺す!!!」くらいの気持ちで戦う人。

 

様々だもの。

 

 

例え技術的な差があったとしても、

じゃあその両者が戦ったら?

どっちが勝つかって考えれば、、、、、、、

後者の方が強いと僕は思ってる。

 

ボクシングってそういうものだと思ってる。

 

だからボクシングはハートだと思っている。

 

 

 

 

 

 

 

個々の性格にもよるんだろうけど、

きっと家族からも笑われるくらいに、

僕は思い詰めたっけ。

 

思い詰めれば思い詰めるほど、

「生」への執着を理解した。

 

 

 

 

 

 

 

 

格闘技で一番死亡率が高いのがボクシング(脳への直接ダメージ)

 

圧倒的な確率。

 

 

日々の脳への衝撃も蓄積されるから。

(実際に脳への後遺症が酷かった) 

数年間は日常生活の中でも、

脳の「揺れ」が続いた。

 

平衡感覚を失う。

 

 

いつだって怖いもの。

 

 

 

万が一って考えたりするんだけど、

どんな試合だってリングに上がるまでは、

めちゃくちゃ怖いものだった。

 

 

特に試合前夜なんて、

もう無理だ。

 

子供の存在が遠くに感じてた。

 

次には、

会えなくなるんじゃないかって。

 

大げさに考える性格だから、

仕方がないんだ。

 

笑いたい人には笑ってもらおう。

 

とうとう渡せずに4年間が過ぎたけど、

何度「遺書」を渡そうかと思ったことか。

 

そのくらい思い詰める。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな「おやじ」でも、

毎回毎回、

毎夜毎夜、

決死の覚悟を秘めてた。

 

奥様には見せられなかったけど、

態度で気付いていたかも。 

布団の中では、

すごく小さく丸まっていたかって。

 

僕なんて、

そんなもの。

 

いつしか、

闘うのが当たり前になっていて、

勝つことだけが自分が帰れる術だと思っていたこと。

 

 

 

 

 

当日、 

リングの上は、

眩しかった。

 

 

何も見えなくなるし、

ゴングが鳴れば、

何も聞こえなくなる。

自分の鼓動だけを感じる。

 

 

不思議な感覚だった。

 

不思議な光景だった。

 

何も要らない。

 

時間が止ったように感じた。

 

 

今思えばとても懐かしく、

生きた心地がしなかった分、

1分1秒を全力・全速力で生きていた実感が強烈な4年間だった。

 

 

この思い出は、

僕のグローブと一緒に棺桶まで持っていきたい。

 

 

肉体はかなり衰えても、

ボクシングへの感情は衰えないものだ。

 

by おやじボクサー

 

 

 

追伸、

今ではこんなのですが・・・・・(^^;

 

 

 

 

 

 



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