昼です。
朝から思い出してしまった。
まるで、
耳元にいるくらいの、
柔らかい君の声だったよ。
間違い無く、
頬の温かさすら、
伝わって来る距離だった。
これだけの時間が過ぎて、
どんどん、
僕は二重人格に壊れ続けて行くみたい。
絶対見えるはずのないシルエットが、
僕の周囲には、
もう、
当たり前に共存している。
尾崎
その内、
僕の手を、
僕の指先を1本1本なぞってくれるんだろうか。
一本ずつ。
指先から。
昼。
今から、
食べます。