おやじボクサー(57歳。 19年間ボクシング)   3.11宮城県ボランティア11年間実費参加・『津波』に遭った生き証人

元車椅子。右足首金属ボルト接続。『おやじファイト』優勝。東京での試合は?10戦7勝3引分(39〜44歳)TV放送2回有り

2014年10月25日、石塚観光ボランティアバス ③ @ <<車内からの風景・遅れる『住宅』復興>> @ 石塚観光

2014年10月26日 10時16分52秒 | 3.11ボランティア 茨城県水戸から宮城県11年間参加<<社会福祉協議会>>

 

東松島市内で、

バス車内からの風景。

トラックで土を運ぶより、

効率・コストに優れている。

「土」を運ぶベルトコンベア。

 

 

 

 

津波が来る前は、

普通に生活がなりたっていた場所。

 

基礎だけ残っているところも、

極普通にあります。

 

ところどころにこんなプロジェクトがあったりします。

ここで見かけたのは「フラワーメッセージプロジェクト」

個々の団体が、

それぞれの思いで展開されているようです。

 

 

 

 

現地までの風景。

あちこちで造成・かさ上げ工事が行われていて、

バスが通れるルートも変わって来ました。

 

民家住宅がない不自然な光景、

何もなかったように見えるけど、

間違いなく人々が暮らしていた場所なんです。

 

 

各地で見かける重機・建機。

 

無人の荒野に「機械」だけが目立ちます。

 

 

 

 

 

 

 

 

舗装もされていない道路、

揺られながらバスは走り続けます。

 

 

 

各自、

黄色いテープで各自が名札を書きます(体の一部へ貼ります)

 

 

 

この遠くなる光景。

 

 

こんな場所も宮城県です、

まだまだ時間が必要。

 

 

住宅地だった区画も、

今では雑草で生い茂っています。

 

すれ違う車両は、

全て工事車両のみ。

 

 

 

 

 

作業現地まであと少し。

 

 

午前9:08。

 

 

 

断て壊し・解体も出来ずに、

そのまま残っている住居。

 

本人の同意が得られないと解体はできません、

また解体費用は自己負担。

 

津波で消息不明な場合は、

現在の法律では「そのまま」なのです。

 

住まいを荒らされてしまうので(荒らされてしまったので

壊れてる部分でもあって、

ブルーシート等で目隠し。

 

 

 

どんなに困難であっても再生できた方々と、

今でも岩手・宮城・福島で仮設住宅暮らしの方々は、

おおよそ9万人。

 

9万人なのです。

 

その現実が、

一人一人の人間。

 

被災者が賃貸で入居できる災害公営住宅は、

10%しか完成していない

 

遠く離れたところからだと、

想像も出来ないでしょう。

 

そんなの(これほどに)遅れていたって事実。

 

 

 

集団移転する高台の造成や民間住宅用地の整備、

完了した進捗度はわずか3%

 

 

 

幹線道路は99%が復旧、

農地63%が再開。

 

インフラ整備だけは進んでます。

 

 

 

長引く仮設住宅での暮らし、

1つの家族が暮らす一戸あたり面積はわずか9坪

4畳半×2部屋+台所収納スペース無し)なんです。

 

このような面積で1つの家族が暮らし、

既に3年半も経過。

 

今後も仮設住宅の劣化、

さらに、

現在の傾向だと更に5年経っても仮設暮らしが2万人以上の可能性があるってこと。

 

 

人手不足のあおりで人件費の高騰、

被災地3県計で労務単価は(2011年の震災前より4割高騰

 

しかしそれによって、

復興バブルが起こってます!!!

一坪の建築費用が昨年対比で3割もUP飽くまでもこの1年で

 

自立再建の前に、

おおきな壁(値上がり)が出来上がっている。

 

多くの人達が、

自分の土地に帰れない・戻れない。

 

現実に再建が厳しい。

 

 

 

阪神・淡路大震災では最長5年間の仮設住宅が続きました。

 

今回の東北大震災では、

それを上回る可能性(8年間)が大です。

 

 

入居当時、

赤ちゃんだった子供が8歳になってしまう年月。

12歳だった子供が成人する年月。

 

それが「8年間」の歳月。

 

 

そんな年月がまだまだ必要であって、

どこを見て『復興』と言えるのか、

道路交通の整備が整って(ここも勿論大切)の『復興』と言うのか。

 

 

 

だから、

手放しで復興したぞって、

自分が思える日まで、

自分の消灯時間まで考えてみる。

 

 

この現実から目を背けたくない、

そう思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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