インタファクス通信がウクライナ内務省高官の情報として報じたところによると、
マレーシア航空の旅客機が17日、ウクライナ東部上空で親ロシア派武装勢力によって撃墜され、
乗客280人と乗員15人の合わせて295人全員が死亡した。
ヤツェニュク首相は、事態を重く受け止め、調査を行うよう指示した。
内務省のゲラシェンコ氏によると、撃墜された飛行機は、
アムステルダム発クアラルンプール行きのボーイング777型で、
ドネツク市近郊に墜落した。
ロイターの記者は、ロシアとの国境から約40キロ離れたグラボボの村で、
墜落した機体の残骸と遺体を確認した。
マレーシア航空機を撃墜したのはウクライナ空軍スホーイ25型機
ゲラシェンコ氏はソーシャルメディアサイト「フェイスブック」上で、
飛行機はテロリストらによる対空ミサイル攻撃によって撃墜されたと明らかにした。
マレーシア航空は、短文投稿サイト「ツイッター」上で、
アムステルダム発のマレーシア航空17便との交信が途絶えたとした上で、
「機体が最後に確認された地点はウクライナ上空だった」と明らかにした。
親ロシア派指導者は、ウクライナ軍が撃墜したと主張。
これに対し、ウクライナ当局者は軍の関与を否定した。
東ウクライナで自ら独立を宣言しているルガンスク人民共和国報道部は
「マレーシア航空機ボーイング777を撃墜したのは、ウクライナ空軍の攻撃機Su(スホーイ)25型機である」
と伝えた。
ルガンスク人民共和国報道部は、又次のように発表した―
「旅客機ボーイング777の飛行を見守っていた現地の人達は、
同機をウクライナ空軍機が攻撃する様を目撃した。
攻撃を受けた後、同機は空中で真っ二つになり、
ドネツク人民共和国領内に落下した。
攻撃後、ウクライナ空軍機は撃墜され、
こちらはルガンスク人民共和国領内のクラスヌィ・ルーチ地区に落下した。
現在「撃墜された旅客機」の捜索活動が続けられている。」
SU-25
マレーシア航空ボーイング777機は、
ウクライナ軍機により撃墜されたが、
本当の目標はロシア連邦大統領機だったと思われる。
ロシア航空局筋の情報を引用してインターファクス通信が伝えた。
それによれば、ロシア大統領機とマレーシア航空機は、
同じポイント及び同じレベルで交差したとの事で、
情報源の人物は
「それが起きたのは、ポーランドの首都ワルシャワ近郊、高度1万100m、
レベル330の場所で、ロシア大統領機は、モスクワ時間で16時21分、
マレーシア航空機は15時44分に、その場所にあった」と指摘した。
なお両機の外形・大きさは似ており
「かなり遠くから見た場合、事実上ほとんど同じ色に塗られている。」