加齢と共に低下する免疫力の予防
人間は、体力、視力、聴力など年齢と共に衰えるように免疫も老化
する。免疫力の低下は、ストレス、睡眠不足、肥満などによっても
起きるが、大きな原因は加齢と言われている。年齢が高くなるにつ
れて免疫機能の働きが弱まり、ウイルスや細菌などの感染に対応し
にくくなり、今回の新型コロナウイルス感染症の年齢別死亡率から
も60代から急激に高くなっている。
免疫機能は大きく分けると、自然免疫系と獲得免疫系の2つのシステ
ムがあり、未知のウイルスに対して最初に自然免疫系が動き、後から
獲得免疫系が動き出すシステムで、加齢と共に自然免疫系も獲得免疫
系も機能が低下・劣化するようである。
人の細胞の中でエネルギーを作り出しているミトコンドリアは、これ
らを活性化させることで免疫老化の予防になると言われている。ミト
コンドリアは人に必要なエネルギーの90%以上を供給しているとされ
て、ミトコンドリアを活性化して、免疫細胞のエネルギー循環が良け
れば免疫力が正常に働くようである。
私世代は年々低下して行く免疫力に対して、近年、腸内環境を整える
ことが免疫力アップに繋がると実践してる人も多く、ミトコンドリア
の活性化も腸活と並行して行うのが理想的であり、活性化のために積
極的に摂取するにはコエンザイムQ10である。
つまり、加齢による免疫力の低下も基本的には、体力や気力や脳機能
と同じく、十分な睡眠、適度な運動、ストレスや疲労の軽減が大切で、
それに上記のような予防策も可能な範囲で実践することで、感染症に
強い免疫力を維持できると云うことである。