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岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

ユズリハとスズカケノキ - シベの観察

2024-05-13 15:00:00 | みんなの花図鑑
ユズリハ(雌花)



ユズリハは雌雄異株で、こちらは雌株に咲く雌花です。
子房の上に赤いゼリー状の柱頭が載っています。
ユズリハは「花の形態がトウダイグサ科に似るので、古くはトウダイグサ科に含められたが、雌蕊が2個(トウダイグサ科は3個)などの違いから、独立のユズリハ科(学名: Daphniphyllaceae)とされた。」(wiki「ユズリハ」)






花弁や萼はなく、子房と柱頭だけの花です。




子房の付け根部分を取り巻いて米粒状に突起が付いていますが、これはおしべの退化したものだそうです。





ユズリハ(雄花)





雄花のほうは、つぼみのときは赤味を帯びていますが、開くと葯は黒くなります。

以上、柳川瀬公園(豊田市)にて。



以下、安城デンパーク・彩の花木園にて

黄中班ヒメユズリハ(雄花)




「黄中班」とは黄色中班 中央に黄色の班が入った葉を指すようです。
ヒメユズリハとユズリハの最大の違いは葉の大きさです。
また、葉裏の色でも判別ができ、ヒメユズリハは黄緑色ですがユズリハは白っぽく粉をふいたような色をしています。




散班ヒメユズリハ(雄花)





「小さめで細めの葉に白散斑~砂子斑で展葉時期により柄性が変化する。」(四国ガーデン通信販売部 栽培の手引き「散斑姫ユズリハ 」)







スズカケノキ



スズカケノキ(属名:プラタナス)といっても3種あり、スズカケノキ(Platanus orientalis)とアメリカスズカケノキ(Platanus occidentalis)、そして両者のの雑種であるモミジバスズカケノキ(Platanus x acerifolia)。



3者は葉の形状が大きく異なります。(葉と枝による樹木検索図鑑「スズカケノキ - モミジバスズカケノキ - アメリカスズカケノキ」より)



日本でよく「プラタナス」と言っているのは交配種の「モミジバスズカケノキ」のことが多いようです。
モミジバスズカケノキの「果実は痩果が多数が集まった集合果。(中略)普通、2~3個(稀に1個または4個)が縦に連なるか、枝分かれしてぶら下がる。」(同上記事より)


















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