アブリル - どこにでもあり、どこにもない

岡崎平野を中心とする 植物 と カメラの対話

日本のシキミ、中国シキミ、フロリダシキミ

2024-05-09 15:00:00 | みんなの花図鑑
シキミ




本州から沖縄諸島および済州島に分布するシキミは、一説に鑑真和尚が仏教とともに日本に持ち込んだとの言い伝えがある(★)ほど仏教とのかかわりが強い植物です。
 (★)ただしシキミはインドには自生せず、日本では『万葉集』にも詠われ、また洪積世から種子が出土することから、日本の自生種と考えられている。(wiki「シキミ」)






シキミ(樒)の強い香りは、死臭を和らげるとともに、悪霊や邪気・害獣から故人様を守る効果があるとされてきました。浄土真宗では、「華瓶(けびょう)」という仏具に水を入れ、シキミを挿して、仏壇にお供えします。
日本のシキミは全体が有毒で、中でも果実・種子は食すと死に至ることがあるほど猛毒とされています。
学名は Illicium anisatum
 属名の Illicium (イリシウム) は 「 illicio(引き寄せる,誘惑する)。芳香のある」より。
 種小名の anisatum は 「香辛料となるアニス (セリ科) の香りに似ている」の意。





中国シキミ・ヘンリー




イリシウム・ヘンリー(Illicium henryi
イリシウムはシキミ属のこと。
「ヘンリーは中国西部原産で、晩春~初夏にかけて淡いピンク~濃紅色の花が房咲きになります。」(engei net「イリシウム:ヘンリー」)






「葉に不思議な芳香のある、中国原産の樒(しきみ)です。」(緑心造園「イリシウム・ヘンリー」)






「春、肉厚で透明感のある、星の形の紅色の花が、下向きに咲きます。
いつも青々とした、濃緑の長めの葉も特徴。」(同上)






イリシウム ランケオラツム


「イリシウム・ランセオラツム(Ilicium lanceolatum)は中国原産でシキミ科イリシウム属の常緑低木です。晩春に濃紅色の小花を咲かせます。葉に光沢があり、アニス香があります。同属にシキミ(樒、学名:Ilicium religiosum)があります。」(かぎけん花図鑑)










イリシウム・フロリダナム


イリシウム・フロリダナム(フロリダヌム)(Illicium floridanum
英名: Florida anise







原産地は アメリカ・フロリダ半島 のようです。
別名: アメリカシキミ、メキシコハッカク





赤芽シキミ(園芸品種)




いまさらですが、シキミ(樒)の名
「和名の由来は実が有毒なことから、「悪しき実」のアが抜けてシキミに転じたといわれている。」(三河の植物観察「シキミ」)





情報に乏しいですが、ちょうど赤い芽が出ていました(^^♪ (5月4日撮影)







.


最新の画像もっと見る

コメントを投稿