洋服は残っておりませんが、思い出は洋服毎に残るもんなんですね。

2019-12-17 17:36:04 | 日記
本日はジャケットの真打ちの登場です!

イタリアはナポリの名門テーラーDePetrilloになります。
その名門ペトリロに英国W.billのアイリッシュドネガルで別注しました逸品になります。

W.billとは、1846創業の英国屈指のマーチャントになりサヴィルローの名門テーラーに生地を今もなを
供給し続けているマーチャントです。
古くはエベレストに人類で初登頂を行いましたヒラリー卿がその登頂の際に着ておりましたツィードもW.bill
のものであったのも有名な逸話になりますし、有名な画家パブロピカソがW.billを愛して止まなかったのも有名な逸話になりますね。
そのW.billの生地の中でもアイリッシュドネガルは僕も昔から大好きなツィードで、アイルランドで今もなを伝統的な手法で織り上げ
られております。

このネップが入るのがこのドネガルツィードの特徴でアイルランドの自然のお色を形容しているそうです。
僕自身、このネップ入りのツィードに昔から弱いんですね。
本当にこの手合いは流行に関係なく長年の相棒としてお楽しみ頂けると思います。
さて、ペトリロのディティールですが、

こんな感じでイタリアの中でも伝統的なトラディッショナルなもの作りをされておりまして、さすがサルト出身と
唸らせる逸品になります。
奇をてらわず男臭さも残しつつエエ感じの塩梅かと!

腰ポケットは、パッチになります。

サイドベントを採用しております。

イタリアらしい丸い肩を表現しております。

大見返しになっております。
さて着熟しも変幻自在!

カジュアルに林さん別注カーゴパンツにシーラップのバルマカーンコートなど羽織るのもお勧めですね。

インナーはドレイクスのグレンチェックなども如何でしょう!

同じくペトリロに別注しましたロロピアーナのベビーキャメルのポロコートなど羽織られるのも如何でしょう!

リゾルトの712がジャケットスタイルにも良くお似合いかと!

年始参りなどにインバーティアのダッフルコートなど羽織るのも素敵ですね。

ジョンスメドレーの24ゲージのタートルネックにリゾルトA710などもお勧めな着熟しですね。

シーラップのウールのネイビーのバルマカーンコートにもお勧めですね。

王道スタイルにインコテックスのチャコールグレーのフランネルなどにドレイクスのカシミアタイなども如何でしょう!

何故今回、この手合いを作ったかと申しますと、其の昔パリのエルメスで初めて購入したのが、このお色目の
ジャケットでして、ペトリロのショールームで生地バンチを拝見していた際に、偶然見つけまして思わずオーダー
させて頂きました!
何故エルメスでジャケットを購入したかと申しますと、パリ在住の友人が結婚式を行うと云う事で、急遽エルメスに
駆け込みましてプロフェッショナルな店員さんからの接客で購入してしまいました。
その当時もインコテックスのチャコールグレーのフランネルにエルメスで購入したタイを締めて式に出たもんです。
式場が空港近くの貴族のお城で行われまして、僕も酒屋で奮発してロマネコンティを購入して持参致しました!
ボーイさんが、注いでから30分待って下さい!と言われたのを覚えておりますが、生憎その当時は、香りも味も
僕にはチンプンカンプンでした。
おかげさまで二日酔いで次の日の朝、お城の近くをジョギングしたのをうろ覚えですが覚えておりますね。
洋服は残っておりませんが、思い出は洋服毎に残るもんなんですね。
洋服ってそんなもんじゃないでしょうか。