森友学園の国有地払い下げ問題、その背景にあるものは、何なのだろうか?なぜ、あんなにも森友学園に有利な条件で払い下げが行われたのだろうかと考えるとき、安倍首相の口利きがあったのか?といったことはあまり影響ないように思う。それはなぜか?公務員という人種は、背後に安倍首相が関係しているらしいという情報だけで、処理に手心を加えるような習性を長年の勤務のうちに自然と身に付けているからだ。今回は、首相夫人が名誉校長とまでうたわれており、講演なども行っているわけで、影の効果は絶大であったろうと想像できる。
庶民には、決まり決まりとお堅く、冷たいが、お上の顔色を非常に気にして動く習性を身に付けている。上から気が利かないやつだとか、融通の聞かないやつだとか、使えないやつだという評価が付くことには非常に気を遣う。もし、万が一、マイナスイメージを上のものに抱かれ、マイナス評価をされてしまうと、それが一生のうちには大きな差になることを身をもって知っているからだと思う。それはつまり、公務員の勤務評定は基本的にマイナス評価、減点方式が中心となっていて、一つの減点が付くと、それが一生付いて回り、取り返すことはほとんど不可能に近い。
こういった公務員の体質が事件に大きく影響していると思う。そして、こうした体質を変えていかない限り、第二、第三の森友学園のような事件は起きてくるだろう。