ひろっぺのお針箱

下手だけど手芸が好きです♪

古典講座『方丈記』世にしたがへば

2015-10-02 22:54:35 | 文学

 本年度5回目の古典文学講座『方丈記』である。

 『世にしたがへば身くるし。したがはねば狂せるに似たり。いづれの所を占めて、いかなるわざをしてか、
  しばしもこの身を宿し、たまゆらも心を休むべき。』

 →世間の常識に従って生きると束縛されて苦しい。かと言って世間に逆らうと頭がおかしいと思われる。
 どういう場所に住み、何をすれば、ほんの少しでも心を休ませることができるだろうか?

 ここにきて、作者鴨長明の無常観はピークである。人の世は儚く生き辛い、と繰り返しグチっている。
 そして、50歳で出家遁世してしまう。

 「もはや、人間嫌い、世の中否定である。」と先生はおっしゃいます。
 元々貴族であった作者を何がそうさせたか?
 乱世という時代背景があったにしても、他に彼自身の境遇にも何かある。

 ・・・と、今日の講義はここまで。
 続きは又来月のお楽しみでございます。

      

 


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