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三輪亭

2017年11月10日 | グルメ

世田谷・豪徳寺にあるイタリア郷土料理レストラン、三輪亭(みわてい)にお昼を食べに行きました。めずらしい北イタリア・南チロル料理の専門レストランです。

このエリアには車で行くことが多いですが、今回は三軒茶屋から世田谷線に乗りました。せっかくなので一日乗り放題の世田谷線散策きっぷを利用することに。のどかなローカル線というイメージの世田谷線ですが、三軒茶屋駅はレンガ造りの立派な駅舎です。人待ち顔にちょこんと停まっている姿がかわいい。

世田谷線はわずか2両の小さな電車。三軒茶屋・下高井戸の10駅間を17分、住宅街の間を縫うように走ります。駅員さんのいない駅もあるので、バスのように運転席の横で運賃を支払います。途中の若林で環七を横切る時は、路面電車のように道路をそのまま走ります。

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世田谷線の山下駅が、小田急線・豪徳寺駅のすぐ目の前なので、山下駅で降りてお店まで歩きました。急のことで予約をしていなかったのですが、次の予約までの1時15分までならと案内してくださいました。

ランチはいくつかコースがありますが、私はここでしか食べられないという南チロルのパスタ2種がつくコース、もうひとつはパスタとメインが選べるコースをいただきました。

食前に小さいグラスに入ったホットワインをいただきました。本日の前菜盛合せは、菊芋のポタージュ、きのこのプリン、フリッタータ(イタリア風オムレツ)2種、ブリュスケッタ、プロシュート(イタリア風ハム)、ケーゼ(ドイツ風ハム)2種、そしてイタリア風肉じゃが。肉じゃがは煮物というよりマリネみたい。粒マスタードの酸味が効いておいしかったです。

南チロルパスタランチの1種目のパスタは、カネーデルリ。ドイツでクヌーデルとよばれている、パンのおだんごです。左はビーツ、中はブルーチーズ、右はほうれん草が練り込まれ、3種類のお味が楽しめました。右はスープに入っていて、イスラエル料理のマッツォボールみたい。どれもほっこりと優しい味わいでした。

南チロルパスタランチの2種類目のパスタは、スペッツレ。粒々の小さなニョッキでぷるんとした独特の食感が楽しい。上にのっているミートソースといっしょにいただきました。右上の小さな瓶に入っているのは赤唐辛子入りのジェノベーゼ。途中でちょこっと混ぜて、味の変化を楽しみました。

パスタとメインのコースのパスタ。こちらはいわゆるミートソースですが、ビーフシチューをほぐしたような、コクのある華やかなお味でした。

パスタとメインのコースのメイン。お店のお勧めのお料理(名前は忘れた)で、ぴりりとスパイシーなソーセージでした。粒マスタードをつけていただきます。数種のポテトやコーン、ラディッキョとともに。

デザートの盛合せは、左からチョコレートのテリーヌ、マチェドニア、トマトのムースにトマトのジャム。デザートにトマト?と思いますが、いちごのように甘酸っぱいお味です。ひと口サイズの小菓子がかわいい。コーヒーとともにおいしくいただきました。

南チロル料理はイタリア料理とドイツ料理、両方の特徴を備えていて、一般的なイタリア料理とはひと味もふた味も違って興味深かったです。家庭的な温かい雰囲気も心地よく、楽しくおいしいひと時でした。

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