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漱石山房記念館

2019年06月25日 | おでかけ

少し間が空いてしまいましたが... 神楽坂散策の続きです。いつもはこの後、かもめブックスと la kagu に寄るのがお決まりのコースですが、この日は 新宿区立漱石山房記念館 まで足を延ばしてみました。

ここは、夏目漱石が1916年に亡くなるまで、9年間をすごした場所です。漱石生誕150年を記念して、2017年に開館しました。住宅街に佇む、モダンでおしゃれなミュージアムです。

漱石は、喜久井町(現在の早稲田駅の近く)で生まれ、ここ早稲田南町で生涯を閉じました。早稲田・神楽坂界隈には漱石ゆかりの地がたくさんあり、小説にも数多く登場しています。

ミュージアムの裏手は、漱石公園として整備されています。この石塔は ”猫の墓"といって、「吾輩は猫である」のモデルとなった福猫のほか、漱石が飼っていた文鳥と犬を供養しています。

ミュージアムでは、漱石が暮らした「漱石山房」の一部が再現されているほか、資料や初版本などが展示されています。写真は、漱石の書斎の再現展示です。写真をもとに部屋の広さを割り出し、県立神奈川近代文学館が所蔵する資料をもとに遺品を再現製作したそうです。

部屋は10畳の板の間で、花模様のペルシャ絨毯が敷かれ、紫檀の文机が置かれています。愛用の文房具や、所狭しと積み上げられた書籍など、漱石の息遣いが聞こえてきそうな、温かみのある空間でした。

2階の展示や、地下の図書室を見た後に、1階の CAFE SOSEKI (カフェ・ソウセキ) でひと休みしました。入口では福猫ちゃんがお出迎えです。

ほうじ茶といっしょに「吾輩は猫である」に登場する空也さんの最中をいただきました。空也さんの最中は予約しないといただけない幻のお菓子。思いがけずにいただけて感激しました。

早稲田駅から帰ったので、駅近くの ”夏目漱石誕生の地” に寄ってみました。碑が立っていますが、跡地はやよい軒となっています。^^

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