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SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば

2022年03月13日 | 舞台・音楽会

2月の3連休に、アダム・クーパー主演のミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN 雨に唄えば」の日本特別公演を見てきました。場所は渋谷の東急シアターオーブです。

コロナ禍に入ってから舞台がことごとく上演中止となっていたので、2年ぶりの舞台鑑賞となりました。今回も年末からオミクロン株が猛威をふるっていたために、上演期間が短縮されましたが、無事に見ることができてほっとしました。

ちなみに見に行ったのは、ウエスト・サイド・ストーリーを見た翌日で、この週末は奇しくもミュージカル・ウィークエンドとなりました。ミュージカルの魅力を大いに堪能した2日間となりました。

舞台に14トンの雨を降らせる本作。前から5列目までの席は、水がかかってもいいように黄色のレインコート付きのチケットとなっています。私は1階の中ほどの水がかからない席でしたが、舞台にあわせてこの日は赤いレインコートを着て行きました。^^ 

主演のアダム・クーパーは元はロンドンのロイヤルバレエのプリンシパル。映画「リトル・ダンサー」のラストシーンや、マシュー・ボーンの「白鳥の湖」(男性が白鳥を演じる演出は圧巻!)でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

アダムが日本公演のために出演するミュージカル「SINGIN' IN THE RAIN」は、2014年、2017年に続く3回目の上演だそうです。アダムが優雅な身のこなしで歌い踊るステージはきらきらと輝いていて、しばし夢の世界に酔いしれました。

有名な主題歌はよく知っているものの、オリジナルのミュージカル映画 (1952) は見たことがなく、どんなストーリーかまったく知らずに見に行きましたが、ひとことでいえば、サイレントからトーキーへと大きな変化を遂げようとしている

1920年代のハリウッド映画界を舞台にしたロマンティックコメディ。私は映画「アーティスト」を思い出しましたが、何事も変革が起こる時には、さまざまなドラマが生まれるのでしょうね。ハリウッドにとってはマイルストーン的な事件だったのでしょう。

ドン(アダム・クーパー)とリナは、サイレント時代の大スターでしたが、時代の波にあらがえず、トーキー映画を撮ることに。しかしリナの声はひどく、歌も音痴。そこでドンが偶然出会ったキャシーが、リナの吹替をすることになり...というストーリー。

当時の映画界の華やかな雰囲気がたっぷり味わえる一方、スターたちの苦悩も垣間見えて、結末は想像できるけれど、とてもハッピーになる作品でした。でも、リナはたしかに声はひどいし、性格も悪いけれど、ラストはちょっとかわいそうになりました。

みんなの前で、あんな赤っ恥をかかされて...。そういえば、今の俳優さんは歌もダンスも楽器もアクションもこなせて、みんなすごいですよね。昔のミュージカル映画は、歌は吹替というのがふつうにあったように思います。

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上の画像3点は、ネットからお借りしました。舞台の後のカーテンコールでは、写真撮影ができました。下2枚はその時に撮ったものです。

アダム他、主要キャスト3名が黄色いレインコートを着て登場。

雨の中で、英国紳士たちがカラフルな傘を広げて歌い踊ります。

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