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吉野山の桜

2022年05月06日 | +奈良

今回の旅の目的は、吉野山の桜を見に行くことでした。日本を代表する桜の名所でもある吉野山は、息子が2年ほど前に訪れた際に、そのすばらしさを話に聞いていたので、いつか訪れたいと思っていました。

吉野山は奈良市から電車(近鉄)に乗って2時間ほどかかります。朝、奈良を出てからこの日宿泊する予定の橿原のホテルに寄って荷物を預け、それから向かったので、近鉄の吉野駅に着いた時には11頃になっていました。

さすがは桜の名所とあって、電車の中も、吉野駅を降りてからも、多くの人で大賑わいでした。バスが出ているほか、途中までケーブルカーもありますが、私たちは駅から歩いて山を登りました。

こんな感じの風景を眺めながら、山道をてくてく歩きます。吉野山の桜は、ふもとから山奥に向かって下千本、中千本、上千本、奥千本と桜の名所が続き、3月下旬から4月中旬にかけて山麓から山奥へと少しずつ開花の時期がずれるため、長く楽しめます。

吉野山の桜はシロヤマザクラが中心ですが、その他にも種類がいろいろあって濃淡のピンクのグラデーションが山腹を彩り、夢のような風景でした。種類によっては若干満開をすぎていたものもありましたが、風に舞う桜吹雪もまた風流で美しかったです。

一週間前に吉野山を訪れた知人から、かなり歩くと聞いていて、登山道のような山道を想像していたのですが、意外にも舗装された道路でした。道の両側にはお土産屋さんやお食事処等がずっと続き、一般の住宅もあるので、車が通れるようになっているのですね。

吉野駅に着いたのがお昼前だったので、山を登りはじめて最初に目についた 千本楼 お食事処ちもと さんでお昼をいただくことにしました。この日は汗ばむほどの陽気だったので、私は吉野名物の葛うどんをいただきました。

吉野葛を使ったうどん。ひょっとして葛切りみたいな透明なおうどんかしら?と想像していたら、稲庭うどんのような細いうどんで、もちもちしていました。繊細で口当たりがよく、私はとっても気に入りました。帰り道に家へのおみやげに買いました。

お土産屋さんをのぞいたり、ソフトクリームを食べたりしながら、のんびり山道を上っていきました。

やがて上千本につきました。花矢倉展望台からの眺めです。眼下に広がるピンクのカーペットに圧倒されました。写真以上にすばらしい景色でしたよ。

はるか向こうに、途中で通った大きな寺院、金峯山寺が見えます。ずいぶん歩いてきたんだなーと感慨深かったです。

桜の木の間を縫って下りてみたい気がしますが、かなり勾配があるので難しそう...。

上千本までかなり歩いたので、この先の奥千本まで歩いてもどってくるのはあきらめました。(知人は奥千本までバスで行き歩いて下りて来たそうです。なるほどそういう手もあるのですね。)私たちは上千本にある、この吉野水分神社で折り返すことにしました。

帰る途中で、息子が桜がきれいに見える神社があると教えてくれました。神社の名前は憶えていないとのことでしたが、いろいろ調べて中千本にある吉水神社らしいことがわかりました。

吉水神社に咲いていた濃ピンクの愛らしい枝垂桜。

吉水神社の境内に展望台のような場所があり、そこから見る吉野山の桜がすばらしかったです。

グリーンとピンクのコントラストもすてきでした。

山を下りる途中にあった濃ピンクの桜。

そしてみごとな枝垂桜。

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