エゾ中村のブログ

「藤圭子」から「現代医学の功罪」まで、思いの丈を綴ります。 ・・・ From 北海道 ・・・

奇怪「てるてる坊主」

2020-03-10 09:14:40 | 日記
小学生の頃、運動会や遠足の前日に“てるてる坊主”を作った記憶があります。  願いを込めて 明日が晴れる様に、「てるてる坊主 てる坊主~ あした天気にしておくれ~」と歌ったものです。 しかし、歌詞の後半は覚えていません。 と言うより、聞いた事がないのです。 きっと、楽しい歌詞が隠れているのだろうと、想像するしか有りませんでした。


 
一、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ
 
    いつかの夢の 空のよに~ 晴れたら金の鈴 あげよ

 二、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ
 
    私の願いを 聞いたなら~ あまいお酒をたんと飲ましょ

 三、 てるてる坊主 てる坊主~ あした天気に しておくれ

               それでも曇って 泣いたなら~ そなたの首を チョンと切るぞ


 数十年後、童謡「てるてる坊主」の全歌詞を知り“驚き”ました。 子供に相応しい詞かと思いきや、“金の鈴”とか“甘いお酒”とか、いわゆる大人目線です。 特に 三番は、“首をチョン切るぞ”ですから、子供の発想ではありません。 調べてみると「てるてる坊主」には、一連のストーリーがある様です。  
 
昔 長雨に悩んだ農民達が、藩主(殿様)に天候被害を直訴すると、殿様は有名な“お坊さん”を現地に招きました。 お坊さんは「お経を唱えると、明日は必ず晴れる」と、農民や殿様の前で宣言したのです。 しかし 翌日も雨が降り止まず、怒った殿様は 約束を破ったお坊さんの首を跳ね(チョン切っ)てしまいました。 その首を白い布でくるみ、軒先に吊るしたところ、次の日はよく晴れたと言う話です。 そんな逸話から、晴天を願って「てるてる坊主」吊るす風習が出来た様です。  

昔、我々が作った「てるてる坊主」の頭が、お坊さんの生首の代用だとすれば、正直言って不気味です。

もしも 気象庁の天気予報が外れ、大勢の人に迷惑を掛けたとしたら、予報官はバツとして解雇されるのか? 本来、有り得ません! 天気予報が外れたとしても、何のお咎めも無いのが現実です。 ただし、有料の天気予報会社であれば、確実に信用が揺らぎます。 童謡 「てるてる坊主」の結末は、お坊さんの“首をチョン切る”でしたが、会社を解雇される事を“クビ”と言います。 何の確証もありませんが、「首を斬る」の語源は「てるてる坊主」なのかも知れません!