十勝の活性化を考える会

     
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「老人と鬼滅の刃」

2020-12-27 05:00:00 | 投稿

カリブ海に小舟で漁に出た一人の老人が、巨大なカジキと出会い、格闘する中で、過去の人生に思いを巡らすというのが、ノーベル賞作家ヘミングウェイの名作「老人と海」です。

さてここでは、少年ジャンプ連載のマンガをアニメ化した映画が、爆発的な人気を博している中、少年から最も遠い老人が観たらどうなるかというのが、今日の話題です。

鬼滅の刃”とは、ネット上でも多くの解説があり説明を要しないが、炭焼きの少年が鬼にされた妹を人間に戻すために戦う物語です。映画版は、YouTube上でも、断片的には観られるため、映画館に足を運ばなくともあらすじくらいは分かります。

 

しかし、「老若男女が楽しめる」というありきたりの解説に、「若男女」はともかく、「老」は違うでしょう・・と、やや疑問を持ちながら、観に行くことにしました。コロナ禍の影響を考慮し、映画館が空くまで待つ間に、あらすじとか配役まで事前調査をしっかり頭に入れていたため、結果は噂にたがわず大きな感動が得られました。

 

基本は鬼退治なので、しかも題名が「刃(やいば)」となっているため、同じ鬼退治でも、桃太郎などとは明らかに異次元の激しい戦いで、これは少年たちの心をひきつけるに十分かなと思いました。また、映画のそこそこに、家族愛溢れるエピソードが盛り込まれており、ここが特に女性にも受ける理由でしょうか。

一番感心したのは、原作者、吾峠呼世晴さん(30代の女性?)の人生観とか人生哲学が、せりふの中にちりばめられていることです(*)。これは、YouTubeの「鬼滅の刃名言集」などでも取り上げられていますので、興味のある方は、チェックしてみてください。少年を激励する言葉も多く、マンガ作家というより思想家かなと思うくらいです。年寄りまで感動させた、メガヒットの理由の一つでしょう。

 

ただ、最初に書いた課題、果たして老人がこの映画を楽しむことが出来るか?という問いには、簡単な答えはありません。もともと、アニメ映画など見たこともない人が予備知識もなく映画館に行っても、スクリーンにのめり込むことなく、ただ音がうるさいだけ(映画館は常に大音量)というネガティブな反応で終わる可能性もあります。

それでも、引きこもりがちな日常に対して、スクリーンには“非日常”があり、何がしかの刺激にはなりますので、ためしてみては如何でしょうか。

 

※<映画の中で活躍する煉獄杏寿郎の名言>

・老いることも死ぬことも、人間というはかない生き物の美しさだ!

・己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと、心を燃やせ、歯を喰いしばって前を向け ・・・・ など。

十勝の活性化を考える会 会員F

注)鬼滅の刃

『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴による日本漫画。略称は「鬼滅」。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて201611号から202024号まで連載された。大正時代を舞台に主人公がと化した妹を人間に戻す方法を探すために戦う姿を描く和風剣戟奇譚。シリーズ累計発行部数は単行本第23巻の発売をもって12000万部を突破している。

アニプレックスプロデューサーの高橋祐馬がアニメーション企画を立ち上げ、2019年にアニメスタジオ・ufotableの制作によりテレビアニメ化された。

制作背景

作者は評価されないと思っていたが家族に促されて投稿したところ、第70回(20134月期)JUMPトレジャー新人漫画賞(審査員:篠原健太)で佳作を受賞した『過狩り狩り』が前身となっている。

『過狩り狩り』は扉絵で主人公の顔が隠されているなど特異な構成から編集部では話題になったが、初代担当者の片山達彦は初見では分かりにくく、2回目で良さに気がついたという。

ストーリーは明治から大正頃の日本を舞台としているが、海外から来た吸血鬼、日本の鬼、鬼狩りの戦いを描く作品で、一部のキャラクターや技が『鬼滅の刃』に引き継がれている。また作者は2015年に『呼吸』や『鬼殺隊』の設定を追加した連載作品『鬼殺の流』のネームを作成したが「世界観のシビアさと主人公の寡黙さ」を理由に落選した。作者は先輩の意見などを元に、主人公をより親しみやすい性格にするなど調整した『鬼滅の刃』を作成し連載作品として選ばれた。

「普通の人間がすぐに強くなることはない」という作者の持論から、担当が引きが弱いと指摘した修行シーンを序盤に入れている。一方で鱗滝の面など担当の意見も柔軟に取り入れている。

週刊少年ジャンプ』(集英社)にて201611号から202024号まで連載された。1話から人気が高く、7話で急遽センターカラーになるなどしており打ち切り対象にはならなかったが、片山が入社10年以来見たことがないという社会現象となる人気は、予想していなかったという。

この人気に関して片山は「小中学生でも理解できるわかりやすさと、作家性の両方を兼ね備えた作品である」と分析している。連載誌にはミニコーナー「鬼殺隊報」が掲載されている。ジャンプ公認ツイキャススクールオブジャンプ」では主要登場人物の年齢や裏エピソードなどが発表され、公式設定となっている。

2019年にジャンプ連載の電子版だけの特典としてJネットワークスの着色による当該話のカラー版が掲載されている。連載終了後の『週刊少年ジャンプ』202044号には煉󠄁獄杏寿郎の初任務を描いた特別読切が掲載された。

(出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋)

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