デート。

ライブで遅くなるゆうバクダン。

こうバクダンと出掛けたついでに

「どっかで何か食べて帰ろうか。」


話し合いの結果、家のすぐ近くの焼き鳥屋さんへ。


二人でご飯食べるの久しぶり。

ってか、夜どちらかとご飯食べるのは初めてかも。


ビールもすすむハハ。


「そんで○○ちゃんは元気なの？」


彼女のことを根掘り葉掘り。


口を割らない息子。


556にもらった映画のチケットを


「○○ちゃんと行ってこい。」

と優しく渡す理解のあるハハ。


「えっ？映画とか行くー？それは昔の話じゃないのー？それならホラ、あれだよ。喫茶店のこと何て言うっけ？」


「は？？？喫茶？……さてん？？？」


「そう！さてん！りこ、さてんいかねぇ？ってヤツよ！」



……今日から俺は！観すぎ……。



なんやら意味の噛み合わない二人の会話は弾み、ビール片手に息子との楽しい夜は更けました……。


映画デートしろやぁっ！！！

右から左へ。

建築屋さんと契約しました。


まぁちゃんを迎えにいき、車に乗るや否や


「あたし大金持ってる！」


？？？！！！


ジャジャーン！と出した。


「写真とるっ！バクダン達に見せてやる！！！」


ってか、札束って上下揃ってはないのね。


なんでかな？



「銀行で引いてたら「何に使うんですか？？？」ってうるさいのよ！あたしはオレオレ詐欺に引っ掛かったばぁさんかっ？！」


ご立腹。



その後、寄り道もして持ち回るのは怖い、というため、車の中に放置したが車上あらしに遭うこともなく、無事一時間後には建築屋さんの手に。


ってか、建築屋さん、


「帯が付いてるから間違いないでしょ。」

といちいちは数えず、


「ちっ。２、３枚抜いとけばよかった！」


という、あたしの口からしっかりと独り言が発せられた後、領収書に変わりました……。


これを後二回。


次からは銀行振込にすることになり、もう二度と拝むことはないであろう。


まだまだ税金や保険など、家だけで予算より1000万近く高く仕上がりそうです。


恐ろしい……。


まだまだ形のないものに９００万……。


はぁ……。

爆釣？？？

ここ二日間、夜釣りに行ってきた。


初めての場所。


おととい。

爆釣！


２時間くらいではあったけど、ちっさいのはリリースしたものの、全てがまずまずのサイズのガシラ！


バクダン達は既にガシラに飽きたので、喜んでくれる人の為に、とりあえず捌いて冷凍にイン！



すっかり気を良くして昨晩も。


「夕べいっぱい釣ったから今日は釣れなくてもいいー！」


言いながらも気合い充分。


すると、ツレに当たりが！


あり得ないくらいロッドが曲がってる！！！


「デカイぞ！！！」


引っ張る本人も叫ぶ！


ようやく引っ張り上げた！



「デカっ！！！」


「今までの一番じゃん！！！」


「……033、ガシラじゃないぞっ！！！」


「？？？」


「クエだっ！！！」



そう。マジでクエでした……。


３０センチオーバーの超デカいガシラかと思ったら、超ちっさいクエでした。





ってか、ちっさいとはいえ、こんな所にクエがいるとは！！！


ガシラ用のロッドだったので、よくまぁ、引っ張り上げれたもんだ。



スゴいぞ。


船酔いが酷すぎて陸釣りだけのイケメンは、一緒に釣りに行き初めてから、デカイふぐや、ウニや、しまいにはデカイ穴子まで釣った変に持ってる男。


でも、今回は異常。


持ってるどころの話じゃない。


ブラックパールの周りも引くであろう釣果！！！



さすが、かっけぇなぁ。



あたしは結局何も当たりもなく、


「昨日は釣り過ぎた！わがまま言わないから、せめて一匹ー！」


って言った途端、一匹釣れ、


「せめてもう一匹ー！」


って言ったが神様はそこまでのわがままは聞いてくれず、終了。


イケメンは最後に貝殻を引っ張り上げ、変わったものを釣る遍歴は継続中のようです。



さぁ、次は何を釣るのか？


乞うご期待！！！

複雑。

卒業式が終わって茶話会があったんだけど家の近くの天皇陛下の泊まったホテルだったから一服しに帰ったらこうバクダンのバスケ部の先輩が三人来てた。


「なんでアンタらここにいるの？？？」


何故なら学校から各クラスごとそのホテルまで歩いていくことになってたから。


しゃーなしにデカイ中３のイケメン引き連れ四人でホテルまでてくてく。


帰りも何故か三人ともうちに来てまたギャーギャー。


茶話会で食べてたクセにまた晩ごはんまで作ってあたしはビール片手にみんなでワイワイギャーギャー。


８時ごろになって予定があったので、


「あたし今から出掛けるからアンタ達、帰って？」


言ったのに口々に


「大丈夫ですー。」


……。


「お前らが決めんな！」


あたし、お預かりしてる以上、責任あるんだけど？？？

まぁ、うちにいることも親御さんは知らないだろうが、こっちが心配だ。


今の子はタバコ吸うも酒飲むも残念なくらいに何もないだろうが、遅くなって事故にでもあったら。


長らく待ったが約束の時間になり、一向に帰らないので


「ガチャガチャしてたら許さないよ？真っ直ぐ帰れよ？明日はみんなで合格だぞ！」


って言いながら出掛けた。



そしたら……。


合格発表の後、買い物に行ってて帰ったら前の日に来てたヤツのうち一人が来てた。


「どうだった？？？」


「受かりました！……でも……」


「？？？」



後の二人が落ちたと……。


卒業式にうちにいたからではないが、片っ方のヤツは日頃からよくうちに来たり、こうが泊まりに行ったりの、うちにも「ただいまー」って来るくらいのヤツ。


ってか、入試の前の晩もうちに来てて、「アンタ、勉強せんかぁっ！」ってあたしに怒鳴られて……落ちた……。


「マジかぁ……」



ソイツが帰ったと思ったら時間差で、ただいまーのヤツが来た。


あたしはそっと、ゆうバクダンのお祝いのために料理しかけてた鯛を隠した……。


「ご飯はー？」


「食べてないー！腹減ったぁ！」



ご飯作って食べてるのを見ながらお話。


「どうすんの？」


「二次のある○○高校に行けると思うー。」


「最初から行きたかった所に行くかぁ。」




バスケ部だったヤツは県下の強豪校に行きたかったけど、進学校に行かせたかった親と衝突してたのは本人からも聞いてた。


「そりゃあ親はそう思うよ。あこに行っても進学は……。バスケで一生食うことはできないだろ？バスケもできて進学もできる所がいいんじゃないか？」


「あーねー……」


そんな話をして、こうバクダンも目指してる、クラブもまずまず強く、進学もできる高校を受けて、の結果。


成績は悪くないから学校で問題児すぎて内申書で落とされただろう。



というのも県下の高校、ほとんどが定員割れ。


子供が少なくなった証拠だろうけど、去年に比べても更に多い学校が定員割れ。



でもそれでも何人かは落とす。


よっぽどの成績か、内申書。



残念だった。


ずっとこうバクダンと同じ学校で仲良くして欲しかった。



こうがどこに行けるか分からないけど、高校になってもうちに遊びに来たらご飯作ってやる。


いつでもおいで。




せっかく作った鯛の酒蒸しをゆうバクダンは「魚いらなーい」と食べてくれず、一人でビール片手に夜は更けました。

合格！！！

受かった！！！


おめでとう！！！


朝9時発表だったんだけど自分で行くかと思いきや、

「ママ、乗せてって。」

「マジか！！！」


9時半に家を出た。





二人で車に乗り込み出発。





「ママ？落ちたらどこに行けばいい？」

「大丈夫。」

「ママ？二次試験って…」

「大丈夫。」



いつも冷めてるゆうがテンパってるものだから、こっちが落ち着いた。


何年かぶりに、ゆうの手をギュッと握った。


やっと学校に着き、掲示板の前を通り駐車場に入って行ってたら


「受かりました！！！」


ゆうが叫んだ。


「？？？マジでっ？？？」


「番号あったぁ！！！」


「おめでとうっ！！！」


本人ボロ泣き、あたしも。


ちゃんと確認に行きました。


写真も撮りました。


７２番なのに何故か７３番を指差してニッコリ笑ったこうバクダンとは違い、泣き顔で映るゆうバクダン。


おめでとう！


肩の荷がおりました。



さぁ！来年はこうバクダン、一年置いてまたゆうバクダン、次の年またこうバクダン……。


あたしはずーっと受験生のハハです……。


寿命は受験で縮むどころか無くなりそうです……。



何はともあれ、おめでとうっ！！！