今日はみちさんの医療センターへの受診でした。
抗がん剤をいつから始めるか決めるための受診だった。
でも痛みのため麻薬の鎮痛剤まで使ってて、吐き気まで出てきての今日。
だいぶ元気になってたのに、
「もうしんどい……。治らないのにもう治療やめたい……。」
って泣くばかり。
担当の先生からも、
「今の状態でやっても余計に元気に過ごせる日を短くするだけだと思います。」
と。
みちさんも
「あたしもそう思います。もうしんどい。このままで何にもせずにいたい……。半年でも仕方ない……」
悔しくて泣いてしまった。
絶対にこの人たちの前で泣かないって決めてた。
逆に大きな声でバカ笑いしてた。
でも無理だった。
あたしなら絶対に弱音吐かない。
入院してた時もどんどん動かなくなる身体にボー然としながら看護師長に
「kanonさん、ワガママ言っていいのよ……?」
って言われ、
「?ワガママ言って治るなら言うけど……。」
って言ったら
「強いわね……。あたしなら絶対無理……」
って言われたのを思い出す。
神経切る検査も「痛っ!」って思わず声が出たら「kanonさんが声出すくらいだからよっぽど痛いものらしい。」って申し送りされたらしい。
その時は薬は朝16、昼12、夜17錠の計45錠飲んでて、副作用とかはない薬だったけど、もし副作用でても吐きながらでも「大丈夫!」ってニッコリ笑う自信はあった。
みんなの前では絶対に泣かない。
……手も動かない時に一人で泣いてたらその時の主治医に来られて涙拭かれたことはあったな……。
あたしは死ぬ病気じゃない。
声帯が麻痺した時は死んでしまうかもってことも考えた。
四肢麻痺の時も、この先どうなるか分からなかったし、今もいつ再発するかもしれないけど、直接死ぬ病気じゃない。
実際にみちさんの状況になった時、本当にできるかは分からない。
でもすごく悔しかった。
みんながこんなに強く、生きて欲しいって思って踏ん張ってる。
なのに、本人が「諦めたくはないけど、もうしんどい……」って。
今の痛みを取るための抗がん剤、少しでも長く生きるための抗がん剤。
それをやめる、と。
「033ー、こんなに一生懸命してくれてありがとうー」
ありがとうじゃないって!
何で踏ん張ってくれない???
すごくいろんな気持ちがぐちゃぐちゃになった。
「先生?今、こんなに状態悪くても、これから元気になって、やっぱり抗がん剤したいって思った時はできますか?」
せめて力振り絞って聞いた。
「その時はまたいつでも言って下さい。外来でできるくらいになったらまたいつでも連絡ください。その時は、また一緒に考えましょう。」
いい先生だ。
その後も悔しくて辛くて悲しくて涙が止まらなくてボロボロ。
診察終わって車に一人で帰ってみんなを待った。
何にも考えたくなかった。
釣りにでも行きたかった。
でも強風どころか暴風で、また針刺さってもボーっとしてしまいそうでやめた。
誰がいけない、でもない話だもん。
もっと頑張って!って話でもないもん。
どうすれば間違いない事なのか、も分からない。
週明けに、今入院してる病院の先生との今後の話し合いがあります。
少しでも長く、楽しく、生きて欲しい。
心から思う。