バクダン4つ!

難病患者の日記です。

趣味は釣り!!!

終末期……

2020年10月29日 20時46分51秒 | 他いろいろ
みちさんの息子じゅんも県外から帰ってきて泊まり込み。

こうも毎晩図書館帰りに寄ってきます。

昨日は担当の看護師さんからお話。

しおりを作っていて、それに沿ってこれからの説明。
きついけど、家族もちゃんとした思いを持って後悔なく過ごしていけるように、とのお話でした。

薬を飲んで効き始めは朦朧としてしまうけど、それ以外は弱々しいながらもみんなとゲラゲラ笑っています。

自分たちも悔いがないよう、スクラム組んでみちさんが少しでも楽しく過ごせるようにしていきたいと思います。



バクダン達に。

2020年10月27日 21時20分59秒 | 他いろいろ
伝えました。

本当は二人並べて話したかったけど時間差で。


ゆうは凄く唇を噛み締めて聞いてた。

「短すぎる……」


あたしが泣いてしまい、ゆうもしゃくり泣き。

二人で号泣。



「こっこは?知ってるの?」


こうの心配。

「今からよ。」

「そっか……」


さっき帰ってきたこうバクダンにお話し。


医療センターにもお見舞いに行って、背中までの綺麗な髪の毛のみちさんの変わり様を見て静かにショック受けてたけど、ひと月って言うのは本当にショックだったみたいで、トイレに入って出てこなかった。

出て来たと思ったら


「俺、今から行ってくるわ。」

と用意するのを

「もう寝てるよ。」

と必死で止めました。


今日昼間に行ってたけど、話してるうちにもウトウト眠る。

「痛みは全然ないー。でも寝てしまうー……


「いいよー。寝てー。」


みちさんの寝顔見ながら、ふと目覚めた時に話しました。



絶対にひと月じゃない。


美味しいお店にいっぱい行って、ジムも毎日行って、エステも美容室にも2週間に1回行ってた人。


どっかに連れて行ってあげたい。


「もうやることは全部やったー……。お金のことも心配ないー……思い残すことはないよー……?」

って言うけど、もうちょっと楽しませてあげたい。


このままじゃ終わらせない。




ひとつき

2020年10月26日 22時20分49秒 | 他いろいろ
今日みちさんがホスピスに移ることになった。

「痛みはないんだけどね……昨日お風呂入ったかな……。なんかボーっとして分からなくなってきた……」

朦朧としてる。



おじちゃん、まぁちゃんとで主治医とお話し。


「ひと月くらいだと思います。」

「えっ???何にもしなかったら半年だと……」

「もう癌がリンパにも骨にも広がってます。痛み止めの薬も、もうこれ以上は増やせないところまで来てます。最期は眠るようになっていくと思います。」


ひと月って何???

訳が分からない。

短すぎる。


体調がいい時に何か美味しいものをちょっとでもいいから食べに行こうとか、近場でもいいからみんなでお泊まりに行こうとか話してた。


でもひと月って……短すぎるよ。


ひと月で死ななくちゃいけない、じゃない。

分かってる。

でも突き付けられたら短すぎるよ。


一人で釣りに行き、星を見詰めて、みちさんの親、あたしのじいちゃんとばあちゃんに

みちさんを連れて行かないでと願いました。


バクダン達と会いに行こう。

できるだけたくさん。


まだ終わりじゃない。













アカメゲットぉぉぉっ!!!

2020年10月24日 20時35分47秒 | 他いろいろ
ツレからLINE。

???
アカメ!!!

ここに載せられないけど動画では泳いでる!!!

カッコいい!



“やったね!○○港???すくった???”

“カッコいいだろー?”


……。どこでどうして今そこに???

“また今度教えてやる”


はぁっ???

何故引っ張る???


水槽の大きさからして10センチ程。


……。……???

Yahoo!ショッピング???

買った???


あたしの誕生日プレゼントわっ???

ブクブク付きバッカン(ビニールバケツ)が欲しいって伝えたハズだぞっ???!!!


まさか、探検家のクセに買ったりはしないハズ。


明日は武勇伝を聞かせてもらおう。


あたしもまた魚飼おうかなぁ……。


楽天ポチっとな……???









諦めたくないのに。

2020年10月23日 21時48分22秒 | 他いろいろ
今日はみちさんの医療センターへの受診でした。

抗がん剤をいつから始めるか決めるための受診だった。

でも痛みのため麻薬の鎮痛剤まで使ってて、吐き気まで出てきての今日。

だいぶ元気になってたのに、

「もうしんどい……。治らないのにもう治療やめたい……。」

って泣くばかり。


担当の先生からも、

「今の状態でやっても余計に元気に過ごせる日を短くするだけだと思います。」

と。

みちさんも

「あたしもそう思います。もうしんどい。このままで何にもせずにいたい……。半年でも仕方ない……」


悔しくて泣いてしまった。

絶対にこの人たちの前で泣かないって決めてた。

逆に大きな声でバカ笑いしてた。

でも無理だった。


あたしなら絶対に弱音吐かない。

入院してた時もどんどん動かなくなる身体にボー然としながら看護師長に

「kanonさん、ワガママ言っていいのよ……?」

って言われ、

「?ワガママ言って治るなら言うけど……。」

って言ったら

「強いわね……。あたしなら絶対無理……」

って言われたのを思い出す。


神経切る検査も「痛っ!」って思わず声が出たら「kanonさんが声出すくらいだからよっぽど痛いものらしい。」って申し送りされたらしい。


その時は薬は朝16、昼12、夜17錠の計45錠飲んでて、副作用とかはない薬だったけど、もし副作用でても吐きながらでも「大丈夫!」ってニッコリ笑う自信はあった。


みんなの前では絶対に泣かない。

……手も動かない時に一人で泣いてたらその時の主治医に来られて涙拭かれたことはあったな……。

あたしは死ぬ病気じゃない。

声帯が麻痺した時は死んでしまうかもってことも考えた。

四肢麻痺の時も、この先どうなるか分からなかったし、今もいつ再発するかもしれないけど、直接死ぬ病気じゃない。






実際にみちさんの状況になった時、本当にできるかは分からない。


でもすごく悔しかった。


みんながこんなに強く、生きて欲しいって思って踏ん張ってる。


なのに、本人が「諦めたくはないけど、もうしんどい……」って。


今の痛みを取るための抗がん剤、少しでも長く生きるための抗がん剤。


それをやめる、と。

「033ー、こんなに一生懸命してくれてありがとうー」

ありがとうじゃないって!

何で踏ん張ってくれない???

すごくいろんな気持ちがぐちゃぐちゃになった。


「先生?今、こんなに状態悪くても、これから元気になって、やっぱり抗がん剤したいって思った時はできますか?」

せめて力振り絞って聞いた。

「その時はまたいつでも言って下さい。外来でできるくらいになったらまたいつでも連絡ください。その時は、また一緒に考えましょう。」

いい先生だ。


その後も悔しくて辛くて悲しくて涙が止まらなくてボロボロ。


診察終わって車に一人で帰ってみんなを待った。


何にも考えたくなかった。

釣りにでも行きたかった。

でも強風どころか暴風で、また針刺さってもボーっとしてしまいそうでやめた。


誰がいけない、でもない話だもん。


もっと頑張って!って話でもないもん。


どうすれば間違いない事なのか、も分からない。

週明けに、今入院してる病院の先生との今後の話し合いがあります。


少しでも長く、楽しく、生きて欲しい。


心から思う。