カワサキ KLE250アネーロ。
この サブネーム「アネーロ」ってのはスペイン語で「憧れ」という意味らしい。
バブルの残り香も消えつつあるこのアラウンド90年、日本のバイクは「高性能.高品質」の円熟期を迎えていた。
バブルは弾けた のだが、各メーカー「まだ巻き返せる。まだなんとかなる」と何かに取り憑かれたかのごとく「良いバイク」「面白いバイク」を世に送り出した。
過剰にかけた開発製造費ですね……。
例えば、「今の」1000cccクラスの開発費、この開発費じゃ「この当時」の250ccのバイクを作れない、と言われている。
とにかく「物」がいい。 壊れない。速い。軽い。など、惜しみなく各部品 高品質の材料を使っている。
このアネーロは「良いバイク。面白いバイク」の「面白い」ほうに当たりますね。
パリダカール・ラリーに代表される高速オフロードバイクのイメージを250ccで作ってみました。そんな1台です。
ヤマハからはTDR250という2ストローク2気筒の過激なヤツ。ホンダからはAX-1という4ストローク単気筒のシティコミューター的なトコトコ走れるヤツ。それぞれ「ふむふむ。これはなんじゃろかい」と言う魅力的な……悪くいうとヘンテコな、カウル付きのオフ(寄り)バイクを出して来ていた。
その中で車体構成が「1番オフっぽい」のが、このフロント21インチタイヤ、リア17インチタイヤの足回りを履かせた「KLE250 アネーロ」だったと思う。TDRに昔(20年前)に乗ってたが、オフじゃそのタイヤ(18インチ)のせいで、パワーは凄いが、ガタガタ道になるとてんで走らない。タイヤの経ってのはデカいほど障害物を乗り越えられる、、、当たり前ですが。
それもこれも含め「バランス」そのバランスは1番オフ寄り……いや「オフロードバイク」と言っていいでしょう。
4年前。この珍車をやっと買うことが出来た♬(中古車が中々ないのです)
「憧れ」を手にした事になる。