「五百羅漢」
著者:小山田いく
大昔、とある読者投書欄に「小山田いく先生の作品は『五百羅漢』から全部見ています」と書いてあったのをずーっと覚えている。
その時点でおそらくオレが読んだ事の無い唯一の作品だったから。
著者の実質的なデビュー作で、今まで単行本未収録。
その作品が「復刊ドットコム」で刊行される(他にも未読作品が多数同時収録)と知ったので購入(2006年、今は無き「なんばジュンク堂」にて)。今でこそネットで何とかして入手可能かもしれないが、当時「復刊ドットコム」に助けを求めたマニアは多かった。
◎「五百羅漢」
…掲載されたのは1979年(!)のビッグコミック増刊。まだ正式デビュー前だったので著者名は本名の「田上勝久」(…なるほど一目で「たがみよしひさ」と兄弟だと判る名だ←)
ミステリー風味のホラーってのはいかにも最初期の著者らしい作品だ。
この絵のタッチは本格的デビュー作「12月の唯」を含む「すくらっぷ・ブック」の前半当たりの画風を彷彿とさせる。
実に懐かしい。
◎「災子、猫又ね」
◎「ふるやのもり」
…この辺りのホラーとギャグの混じり具合が一番オレ的にはしっくりくる。
ドギツい毒を交えながら「らしい」ホンワカした空気をまとうのが「小山田いく」のもう一つの顔、と言う印象が離れない。
◎「怨霊峠」
…あらお懐かしや斗賀刑事。螢センセイとその後は?←ゲスい。
決して「新しい」手法やタッチではないが、それだけにいつまで経っても古びない所が素晴らしい。
それだけに、もう著者の新作を見る事が出来ないのは実に悲しい…。
小山田いく関連記事っ
◎シリーズ「読了」:「きまぐれ乗車券」
◎ゑんぶろアワード2016:最優秀キーワード…「ある視点」部門
◎「小山田いく」…「今日のキーワード」(2016年03月25日)
◎「浅間山」…「今日のキーワード」(2015年06月16日)
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ
著者:小山田いく
大昔、とある読者投書欄に「小山田いく先生の作品は『五百羅漢』から全部見ています」と書いてあったのをずーっと覚えている。
その時点でおそらくオレが読んだ事の無い唯一の作品だったから。
著者の実質的なデビュー作で、今まで単行本未収録。
その作品が「復刊ドットコム」で刊行される(他にも未読作品が多数同時収録)と知ったので購入(2006年、今は無き「なんばジュンク堂」にて)。今でこそネットで何とかして入手可能かもしれないが、当時「復刊ドットコム」に助けを求めたマニアは多かった。
◎「五百羅漢」
…掲載されたのは1979年(!)のビッグコミック増刊。まだ正式デビュー前だったので著者名は本名の「田上勝久」(…なるほど一目で「たがみよしひさ」と兄弟だと判る名だ←)
ミステリー風味のホラーってのはいかにも最初期の著者らしい作品だ。
この絵のタッチは本格的デビュー作「12月の唯」を含む「すくらっぷ・ブック」の前半当たりの画風を彷彿とさせる。
実に懐かしい。
◎「災子、猫又ね」
◎「ふるやのもり」
…この辺りのホラーとギャグの混じり具合が一番オレ的にはしっくりくる。
ドギツい毒を交えながら「らしい」ホンワカした空気をまとうのが「小山田いく」のもう一つの顔、と言う印象が離れない。
◎「怨霊峠」
…あらお懐かしや斗賀刑事。螢センセイとその後は?←ゲスい。
決して「新しい」手法やタッチではないが、それだけにいつまで経っても古びない所が素晴らしい。
それだけに、もう著者の新作を見る事が出来ないのは実に悲しい…。
小山田いく関連記事っ
◎シリーズ「読了」:「きまぐれ乗車券」
◎ゑんぶろアワード2016:最優秀キーワード…「ある視点」部門
◎「小山田いく」…「今日のキーワード」(2016年03月25日)
◎「浅間山」…「今日のキーワード」(2015年06月16日)
「満足度:◎」
◎:オススメ
◯:まずまず
△:好きな人もいるかも
×:読まない方が…
※:絶版キボンヌ