「ミュンヘン市役所」
2012年の6月、ミュンヘンを訪れた。ミュンヘンの市役所の玄関前に小さなドームがあって、そこの階段を降りたところに鉄砲を抱いて兵隊が寝た形のブロンズ像がある。右の壁に「第一次大戦ドイツ人兵士死者○○名」とあり、左の壁には「第二次大戦ドイツ人兵士死者○○名」とあった。それ以外の説明は書いてない。十字架もない。このドームをくぐると市役所の玄関前へ出る。もちろんこのドームをくぐらなくても市役所に入れる。だが初めて訪れる人は当然このドームをくぐるだろう。ミュンヘンは第二次大戦の折に72回の空爆があったそうだ。「歴史に学ぶ」ためにこのドームがあるのだと理解すべきだろう。私はこの時このドームが「煩悩の海」に思えた。これをくぐって歴史に眼を向ける。私のような戦後世代は、その歴史をあらためて学んで日常の世界に戻るべきであると教えられた。日本には忠霊塔はあるが、このような施設を見たことはない。
「ヒットラーの演説」
ミュンヘン市役所からほど近い商店街の一角に野外音楽堂のような施設がある。その前には黒の大理石でできた大きな狛犬のようなライオンが二頭、外に向かって吠えている。向かって右端の大理石でできた黒い壁にドイツ語で長い文章が刻んである。案内してくれた友人に「何と書いてあるのか」と尋ねると「ここはヒットラーが最初の演説をしたところであり、この文章はその演説内容である」と教えてくれた。これには驚いた。その善し悪しは文面に書いてない。「各々考えろ」というのだろう。これも「歴史に学ぶ施設」である。
市役所の北側にミュンヘン国立博物館がある。大きな石造りの建物は大戦中の空爆で半壊した。それを修理して現在の博物館があるのだが、空爆の前と全く同じように修理してある。建物を横から見るとそのつぎ目が大きなVの字に見える。修理をした上からペンキを塗っていない。その理由はおそらく「歴史に学ぶため」である。
坐禅会 毎週土曜日午前6:25~8:00
久留米市宮の陣町大杜1577-1圓通寺
初心者歓迎 参加費無料
詳細は電話でお問い合わせください。0942-34-0350
初回参加者は6:15までに来てください。
●学校やクラブなど団体研修 坐禅申し込み随時うけたまわります。
出張も致します。
費用はご希望に応じます。宿泊はありません。
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