高野悦子さんに関する所感を他所に掲載したモノに加筆しここに載せたいと思う。僕は中1で馬の様に毎日グランドをぐるぐる走ってた。
その当時兄の書棚から盗み読みした『二十歳の原点』……少年の僕に思考する事を教えてくれた印象深い一冊だった。
星野玲子さんという人がやっていたジャズ喫茶……。正式にはシァンクレール……フランス語で明るい田舎って意味だという。『思案に暮れる』とはたまたま語呂があったのだとか……。
マイルスデイビスとかソニーロリンズ等と親しく、来日したら店にやって来たという。1950年代に今でも様々な小説に登場するマイルスデイビス……と親しい?……シアンクレールを考証する内に知った星野玲子さんという傑物にも興味惹かれたのだった。
高野悦子……立命館大学在学中に学生運動に傾倒……鉄道自殺で若い生涯を閉じた。僕は……兄の書棚から『二十歳の原点』という本を盗み読みして知った。
今になっても尚、脳裏に特別の情景を持って残る彼女や奥浩平等の学生運動華やかりし時代の……『微熱を帯びた様な殺気と希望と挫折』が同居してる様な空気感に惹き付けられるのかも知れない。
彼女が7歳……1956年にオープンした計算になる。70年代のジャズ喫茶を経験した人がジャズやジャズ喫茶には独特の毒があったと……語っている。
嫌でもストイックに内省的にさせる毒……という表現をしていた。
彼女の本を読むとそのストイックな内省というのがはっきりと読み取れた。
それが、僕が強く惹き付けられた原因かもな?……と感じる。
今思えば……あの時代の『お兄さん達お姉さん達』はどうして?あんなに熱を以て考え、自分を追い詰め熱を以て行動したのだろうか?