サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……自分の結論を持たない・言わないのは楽か?

平日のお昼の膨大な時間を無駄にしていること。フレンチなんぞ習う遥か前から自信があった料理があったこと。

僕の料理デビューは小学三年生、余りにもマズイ母親のカレーライスに業を煮やして自分がカレー調理を担当したのが始まりだった。

そんな流れから……カレーライスを提供しよう!と思った。レシピの大筋は随分前から頭の中にあった。

それにそって試作品を作りスタッフ達に感想を求めた。
僕に何の斟酌も忖度いらない。感じるままに意見を言って欲しいと……。

『美味しいです……』、『??……?』……となる。どの様に美味しいのか?その美味しいは合格点?最高点?改良の余地があるとりあえずのオイシイ?……と重ねて聞く…。

辛さは?スパイスとマイルドさとのバランスは?……一つ聞くと一つ遠慮がちの意見がほんの少し出てくる?といった感じである。

『自分なら……こうする!!』といった自分自身の意見を明確にすること。ソレを確信を以て表明すること。

そんなに意見を明確にすることは怖いのか?と改めて思った。そんなに『人と違うことは怖いのか?』……と。

何時かのテレビでギャルを派遣する会社の番組を見たことがあった。
遠慮も斟酌も忖度もない直球の意見がバンバン彼女達の口から飛び出す……。

権威とか?既成の価値観に反逆し自分を貫き生きてる人間の生命力を感じたのである。結構的を射ていることも多く頷かされることも多々あった。

昔、大手のアパレル会社に呼ばれて、新ブランドのコンセプト、サンプルを見せられる度に……歯に衣着せぬ意見を言っていた事を思い出した。

今にして思う。『自分の意見』ってやつは希少性が高いモノだったんだと。
頭の中で『俺なんかが?』という思いはチラついたけれどそれでも観念的アリキタリは許せなかった。売れるか?売れないか?は自分の命運に直結していたから……。

『自分のこと』にして捉え思いを伝えることの大切さである。
相手を活かし自分を活かすことは……本気のコミュニケーションを必要とする。

先ずは怯えきっている若い人達を安心させて上げること……それが何よりこれからのニッポンの生産性を上げていく一丁目一番地のテーマだと強く感じた次第でした……。
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