コツコツ無難に積み上げたであろう少しエラソな上司と税務署には似合わないビジュアルの美しい女性の新入社員という組合せでやって来た。
コレは？ソレは？と典型的な不正が起るだろうゾーンを攻めて来る…。サラサラと応えていく。この経営状態で貴方の年収がやたら高いのは？何故？……(年収１２００万円)だった。
社内の不正…横領で空いた穴は一時には埋められなかった。
個人的借入金で埋めた。ソレを毎年分割で払って来たのです。嘘だと思うならとリストを渡した。ご丁寧に彼は連絡し……ソレが事実だと知った。
部下？の女は必死に一つイチャモン先を見つけた。コレが経費とは認められないと健気な主張……。上司は見事なまでに鼻の下長造となって女を見詰めてた。
盗られたモノを貴方の年収で買い上げ続けた？
しかし厳密に言えば粉飾です。無駄な経費税金払うのを止めて健全に戻しましょう……。
それじゃ？修正申告しますね？となって男は恐ろしく動揺したのだった。貴方はカワイイ部下に花をもたせたい。僕は２、３十万損をする。
ソレはまんま貴方のお気持ちを尊重して払いますが？
ならば消費税は遡って返していただきますね？……ソレで…チャンチャン。僕に税務署は三百数十万返還することになったとさ……。
ゲスなメンタルで上っ面を見て……舐め切ってやって来た彼は結局前代未聞の調査したらカネ返す羽目になりましたとさ。ゲスの勘繰りってコレだなぁって思った。
もとより税務署にも金融機関にも全て御開帳……知らしめていたのに。だから三十数年一度も調査はなかったのである。
大横領を繰り返した奴は……後ろめたさから彼の周辺に様々な嘘をついてた。ソレをチョイ聞きした輩達が次々と……よせば良いのにやって来ては『給料』払ってやらなかったのか？なんて安い正義を気取った質問を投げてきた。
丁寧に説明し、留置場から届いた横領くんからの手紙を見せてやったら……意気消沈しては帰って行った。
安易に生きてる人間ほど安易に短絡的に人を値踏みして自分の人間力にお似合いの落とし穴に落ちていく……。
『山の麓から頂上近く』は何も見えない。
自分の愚かさに気付けない人間は……山とも思わず安易に手を出し足を出す……。高く登るほどソコを…見抜く高度な眼力・技量・鍛錬を必要とする事を知る由もない……。
人を値踏みするならば余程慎重に……何度も何度も『汝自身を知る努力』と『無知の知』を用意周到に復習してから行わねばならない……。
どんだけ人を故なく侮辱しても……バツが悪そうな顔一つで済ます……。
非礼を佗びた人間など見たことも無く。自分の無礼にはエラく寛容な人間ばかりだった…。
人の恥を…知らないって……ヤッパリ恥ずかしいもんだね？
