サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……モノとココロ

昨日書いた山口周氏の著作、講演を少し詳しく読んでみた……。

ここ十年でMBA(経営学修士)の取得希望者が減少の一途を辿っている……と。

一方でロンドンの大学の美術を扱う学部の修士課程受講に希望者が殺到している流れが述べられていた。
コンサルの会社が挙ってデザイン企画会社を買収しているとも……。

希少性が無くなり……徐々に価値を喪失している従来の産業、企業活動、製品(モノ)、思考方法論に変わって『数量化出来ない価値』……形而上的な考察力に価値が付き始めた流れなんだろうな?と思った……。

欲しいのに応えて貰えない……。
ソコに『希少性がある』からである。

モノの機能による直接的な利便より……質的感受性で『何か・Something』を『感じたい!欲求』が増している。

そういや……先日テレビでメチャメチャデザイン性能が高いトースターが紹介されてたっけな?
そのメーカーが京セラとタイアップしてアートなスマホを売り出すと『話題になっている』……と。

25年乗り続けている僕のランクル80は毎朝……出社拒否症気味の僕を励ましてくれる。ここまでサバイバル出来た一番大きな力となってくれたのはコイツだ!それは間違いない実感だ……。

『哲学させてくれるクルマ』なのである。
『乗り心地』って数量化出来ない形而上的な価値を得続けた25年……貧乏な僕に取ってさえ、とても『安い買い物』だった。

モノ的に数量化した車両価値は一年当たり20万円チョイ。軽自動車並の『計算』となる。

モノによって与えられる利便性は生きる意味そのもの足り得なかった。

必死に大脳の前頭葉を眠らせ、数多の持ち物、食い物に囲まれ『幸福・リア充』だと自己催眠を仕掛けても……ホントの豊かさには『何か?が足りない』……と気付かされる……。

『生きる意味の飢餓感』……脳死状態の失われた三十年のこの国に在っても、ソレを麻痺させる事は出来なかったということだと思う……。
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