サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)…今そこにある『何故?』2

杉の焼き板を貼り付け、白いペンキ塗りの窓枠の小さな校舎。ソレが遥か昔通ってた小学校だった。明治時代にイギリスを真似て建てたチューダー様式って奴……。

正面玄関の丸い白い電球がコテ塗りされたガタガタの漆喰塗りの天井にポツンとついていた。
日本海側の海岸線を走って、脇道に入ると唐突に現れる廃校となった小学校と出くわす事がある……まさにそんな小学校だった。

『明治?』と見紛う様な風貌の図書室。
あらくれた板張りの床にペタンと座ってよく読んだのが『なぜだろう?なぜかしら?』って本だった。

その頃、既に装丁がボロボロだったからかなり古い本だったと思う。
例えば……『何故?雨は降るのか?』っていう様なテーマで、そのメカニズムがとても解り易く解説してあった。

『なぜ?』、『ナゼ?』、『何故?』…と次々現れる不可思議なテーマ……。
確か?クラスの誰もが借りて読んでいたと思う。

何故?の迷宮から抜けて……『そうだったのか?』の光に出会った時のパッと晴れ渡る様な快感……それは理屈抜きの本能的な喜びだった様な気がする。

確か?シリーズ物だったから……二、三冊今の中学生、高校生、大学生達に読ませたら……『答えだけ導く』今の思考ゲームが如何に詰まらないか?……理解してくれるかもよ?なぁ~んて思うのである。

理数系が苦手と思い込んでる文系の学生に読ませたら……自分の『脳力』の意外な回路を発見してくれるんじゃないか?……と。

何故?母親業に行き詰まる女が増えたのか?

何故なら?原初的には男が担当してた狩り(稼ぎ作業)を女性にも担当させる様になったからかもね?
女性から、時間的、体力的、心理的余裕を散々奪っておいて『母性?』だけは昔ながらの観念で女性に要求し圧迫してるからかも知れない?

コレは例えとしてのサンプルで書いてるので、あんまり細部を直訳してどうのこうのは、なしにして下さいね?予めお断りしておきますね?

何が言いたいか?……『何故だろう?・何故かしら?』と考えていけば……『原因は、炙り出せる』って言いたかったのです。

社会として必要だから女性に『プラスαの超ムリをさせてる』ならば……国が子育てサポートしなきゃね?

イクメンイクメンって国は煽るけど……『介護問題』を『自助』などというキャッチコピーで家計に押し付けるやり方とコレはおんなじ方式。詰まり子育て問題を『家庭内に押し付けてる?』ってそんな側面も……『何故?』を突き詰めていけば見えて来る。

女性の労働が税収面からも『社会的に必要』なのですよね?ならばその見返りとして『国が子育てを肩代わりする』フランス方式なんてのも視野に入ってきませんか?


『母親と子供』という家庭の小さな最小集団の問題として放置する……。
その挙げ句に発生する『虐待』を母性などというエリア限定の正義で以て幼稚過ぎる独善を捲し立てる輩の思考には『何故?』が一切存在していないのである。

一つの問題を徹底して、なぜだろう?なぜかしら?……と『原因を探求する』思考回路を持ちたいと最近切に思うのである……。
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