サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……成功の秘訣はない?それはアートだから

『成功の秘訣はない。何故なら成功はアートだから……。』……なる言葉をtiktokで聞いた。

僕ごときが日頃思っていた事を人生の手練(てだれ)れはこんなに見事に表現するのか?……と舌を巻いた。
失敗は皆が同じ失敗をする。だから『他人の失敗談には学ぶべき多くのことがある』とその人の言葉は続いた……。

その通り!……と思わず声が出た……。

基本を犯す人は必ず失敗する。
その基本中の基本が『人の筋道』って奴で、得てして小器用に立ち回る人は……この基本を端折って技術に走る。
ソコ……とても優れているからである。

しかし、こんな人は漏れなく長い時間をかけて旗色悪くなり失敗に至るの図柄……人違えども絵に書いた様に『皆が同じストーリーを辿る』のである。

何時だったか…『基本が標準に達してない人の失敗には個性が無い』と書いた事があった。
基本は誰であろうと『同じことを演らねばならない』……だからこそ基本なのである。

『同じ事を演らなかった失敗』は『同じ結果』を招くのである。だから基本なき失敗には個性がないのである。

誰もが自ら犯す基本の失敗から学べば……負ける確率が格段に下がる。勝つ自分の前に『負けない自分』を創り上げる事をその人も推奨していた……。

成功はアート?
言い得て妙だなぁ……と感嘆の溜息をついた。

基本を手にした人には『その上に個性が降り積もっていく』という流れに入る。
スポーツで言えば『その人ならではのフォーム』というものが形作られていく。

ソレはその人独自の表現という『アートになる』という運びである。

こうすればあなたも!!……と謳うサクセスサンプルを幾ら読んでもその人にはなれない。
性格も脳力も能力も時代も状況も条件も周囲の人間も違うのである。

基本の大切さは他者の失敗談の中に必ず存在する。自分も会得しなきゃ失敗の原因となるモノである。

どんなに優れている人でも『忠実に守らねばならない基本』ってのはそれだけじゃ勝てない。
しかしそれがなきゃ確実に負ける。

大抵の負けに個性がないのは『基本の段階で妥協している人』が圧倒的な多数を占めているからだと思う。それは他人との勝負の前に『自ら負けをチョイスしている人』に他ならないのである。

若いスタッフ達に『他者との勝負に負ける人』になって欲しいと僕は願い何時も口にする。
『妥協という自分への敗北』だけは絶対にするな……と。

『自分の過去の幾つもの失敗』から自戒の念を込めてそう言う。
人に言う以上……自分が自ら妥協を選ぶことは出来なくなる……。

僕は社会に出てから未だ……他人との勝負をしたことがない。それだけ自分との勝負に負け続けて生きて来たのである…。

一度で良い。『成功という自分だけのアート』を描いてから死んでいきたいと今となってもそれを切に願っている。
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