先般書いたけど……イギリスの『孤独担当大臣』が設置されている事も紹介していた……。
十月には女性の自殺者が83%増えた事も
『孤独』を切り口に論を進めていた。
前にも書いたけど……人は生まれながらにして孤独である。
だから……現実の自殺に至る原因は孤独ではなく『孤立』にあるのだと思う……。
彼女達は『制度的な孤立』の犠牲者なんだと僕は……思う。
経営者のカネ都合で『人間を変動費』として何時でもパッと切り捨てられる制度。
そして『語られる自己責任論』……アッシには関わりが無いことでござんす?という世情……。
そんな金銭的な孤立に追い込まれた人が……全く接点を持てない人達が無表情に自分と無関係に目の前を通り過ぎていく雑踏に佇んだ時の心境……を想えばよい。
ソレが孤立である……。
エビデンスは見受けられない?シャラッと仰る菅総理、そのあなた方の主張する論にこそ『整合性あるエビデンス』が見当たらないのです。
経済は気紛れに上下動を繰り返す。
自分と子供が最低限の糧を得られるならば……『孤独に悩む高尚な思考』も可能だろう?
『自己責任』だけが金科玉条の如く罷り通ってく。
例えば……寄る辺ない中で空腹を抱えた幼子が無垢な視線で自分を見上げている。
介護している老いた親の寝息を聞きながら明日の食費を思案している深夜……窓の外から聞こえ来る酔い人達の矯声……。
そんな孤立が『生きる希望を蝕んでいく』……。
人に対する態度こそが……『自分に対する態度』そのものなのである。
他人に対する優しさこそが自分に対する優しさなのである。
人は……自分を愛する態度を以てして他者を愛するのである。
今一度……『エンパシー』について考えようと思った……。