食事の基本中の基本、どんなに貧しい育ちの僕だって知ってるレベルのメニューの取り合わせとか?場所柄に対する配慮とか?……。
『そんなの知ったこっちゃねぇ!』とばかりにアンタら弥生人?と聞きたくなる…輩達が暴れまくったものだった。
久し振りに『傾向と対策』って奴と向き合った。先ず、敵を知らなきゃ始まらない。
彼らの特徴は?『コスパ』なんて言ってるけど要するにケチケチ人間。
出すカネは最小にして貰えるものは空気まで?
そんな人間達だった。
五人来て、三アイテムしか頼まない?
二人にオーダーを聞けば『あっ!水で大丈夫です?』なぁーんてシャラっとしてる。
申し訳ないですが?お引取り頂けますか?と当方も感情的になる……。
そんだけ非常識を演っといて何故か?不機嫌極まりない態度を取ってくる。何故?非常識か?なぁーんて、そいつ等のママでもないのに説明なんかしちゃったりなんかしてね?
ファミリーレストランにも負ける客単価で自己嫌悪……何で?何で?の日々だった。
矢面に立つのは愚かだったと気付いた。
矢面には彼等の天敵『おカネ様の大きさ』に委ねた。詰まり徹底的に値上げで応戦した。
良いお客様達は『やっとまともなプライスになりましたね?』なぁーんて言ってくれた。意外だった。
それでもしつこくやって来る弥生人……。オーダーはハンバーグだけ?なぁーんてツワモノも現れた。そこでまたシャラっと値上げ。
そうやって初めて気付いた。
『自分が自分の労作を大切にしてなかった』のだと。適正なプライスって奴じゃなかったのである。エサ見たいなプライス付けて正直者を気取る?そんなアマチュアだったのだと。
なんて高いんだ?そんな不満顔して弥生人が帰っていく。ソレを観るにつけ『自分の不見識・非常識を嘆くんだね?』……と淡々と見送る。
『毒(カネ)を以て毒を制すの術』は恐ろしく効いた。
『カネ価値しか基準を持たない人間の悲劇』である。
『こんなの』に形式的に学業やらせても、社会に出れば早晩ハレーションを起こす。
『自分の大切』がカネしかない。だから相手の事もカネ以外のことは神経が回らない。
価値判断は『カネ払ってんだろう?こっちは』ってなもんなのである。
自分の振る舞い一つが『相手の大切を如何に毀損するか?』そんな感覚は皆無である。
『親のタタリが子に報い?』……叱って差し上げようがないレベル……。
それに対しては当方も大人の責任が取り様が無いのである。
『金額の大きさで叩き出して差し上げること』その『イタイ経験』をプレゼントすることが弥生人達には唯一の教育、躾だと思う……。
別におカネに困ってる風はないのにね。
『最低限の文化』なるものに、お気付きなさいな?
落ちぶれ果てた?そんな状況に在って、自分を支えてくれたのは『カネじゃなかった』のである。
貧して鈍して惨めに浸るなら自分は『カネ価値だけの人』なんだと思った。
『矜持が胸を張らせてくれた』のである。
自尊心・矜持こそが果てしない文化への旅の発露となる。
小ガネを相手の迷惑顧みず、ひたすらにケチケチと自分に遣わせる?
自分がどれほどサモシイ存在に成り果てているのか?……それに気付けないのは『その人間に最低限のプライドと文化』が欠落しているからなのである。
弥生人達の言う『コスパ』って小ガネケチって自分の存在総てを下品に売り渡すという……。
そんな、とんでもない大損してる事に気付かないプライドなき無文化世界の価値観なのである。