サンチョパンサの憂鬱

外来種の強み

幾らハンディキャップを与えて押し込もうとしても『てらいのない必死』というものは育つ。
鎖国的文化に逃げ込んで息を潜めている在来種のエリアを何の遠慮もなく侵食していくものだなぁ……と感じた事があった。

ちょっと昔、喫茶店と呼ばれてた店を居抜きしてカフェと呼んでみた?そんな風情の池袋の小さな店でカレーを食べた事がある。
どんなに恐ろしい店でもカレーはハズレがない筈だと……だけど外した。

思い付きで様々な食材を投げ入れたらカレーの味がしなくなってしまった?
仕方ないから最後にカレーの素を足しました?ってそんなカレーだった。
やたら濃い味付けだからオーナーは関東圏か東北圏?の出身者かなと思った。

池袋は何処かイスタンブールに似ている。様々な出自の文化、様々な国々の人々が混ざって蠢き……夢破れた人の田舎圏への回帰点でもある。

アイデンティティーを失った?かの様な人々が行き交い、だからこそ街は不健全なまとわり付く様な熱を帯びている。

田舎には既に適合出来なくなり、しかし華の東京には冷遇されて……そんな日本人は所在無く、刹那の慰安を求め当てもなくうろついている。

対照的に、異邦人の底無しの欲望とエネルギーが渦巻き……そんな退廃と熱気が絶妙にバランスしている街……。

今、日本に変化を与えてるのは、そんな異邦人達なのかもなぁ?……とカレーの様なモノを食べながら思った……。
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