サンチョパンサの憂鬱

ソコまで降りていくの?……大人達

高校を出て大学の入学式まで狂った様に……バイトした。
朝五時から九時まで駅前市場の荷物運び。十時からは百貨店の玩具売り場で閉店まで……。

友達のオバサンが駅前市場の二階に住んでてソコに二人とも寝泊まりしてた。
そんな暮らしをしてたらカネはあっという間に二十万を越えた。

当時の三十代~五十代のオッサン達が……ヤケにカッコ良かった。当時はアイビーファッション全盛で皆がビシッって決めてた。

その中でも三十代に入ったばかりの係長が図抜けてカッコ良かった。
閉店間近に……そのファッション、上から下まで全部買ったら幾ら位必要ですかね?と聞いた。

お前にはムリムリ❗❗それでも食らいついて聞いたら20万あれば❗……だった。
『僕、20万なら持ってます❗』
僕をVANコーナーに連れていって選んで欲しいと頼んだ。
彼は仕事そっちのけでそれはそれは真剣に選んでくれた……。

ソレを一式着て田舎に帰ったら母親が凄く喜んだ……。センス良い❗そういう格好をしなさい❗……と。
気を良くした僕は……何時も係長に付きまといアドバイスを求めては買い漁ったた……。

当時の若いモンは年上のオッサンに憧れ
『斯く在らん❗』とオッサン達の真似をしながら追い掛けた。

服の着こなしに限らず……酒場での振る舞い方も麻雀の作法も女の口説き方も……オッサン達が……教えてくれた。
ソレが何であれ彼等はとても『真剣に教えてくれた』のだった。

何が?言いたいか?

当時の年上のオッサン達は……今のオッサン達の様に……決して若いモンに合わせ迎合してぼくらの位置に降りて来てはくれなかった❗

だから僕達はオッサン達を参考に絶えず彼等に憧れ上に昇る事ばかり考えてた❗
当時のオッサン達にはそれだけ自信と実力があったのだ❗と……言いたかった。

今、オッサン達は、酷いのになると、小学校の女児とか女子中高生の所まで降りていって『相手して貰おう』とする輩までいる。

とても不自然だなぁ❗と感じるのである。

猿社会でも、年長者は断じて若い猿に媚びなんて売らない。
ちょっかい出してくれば『お前にはまだ早い❗❗』と叩き伏せる気概をもって生きてるじゃないか?……と。

『友達見たいな親子?』……。

団塊ジュニアのオバサン、オジサン達が…無理して気取る上手く演ってる風の演技性親子達。

ソコには厳然とした実力差が感じられない。実際、自信なく娘に自分の服を選んで貰ってるオバサンもよく目にする。

早過ぎる出来上がりの『大人のなりかけ』で成長が止まった子供世代。
早過ぎる老成をして、中途半端に幼稚なその親のオッサンオバサン世代。

成長する為の過程に於て、『横着と省略』は死ぬまで演っちゃダメなんだと思う。死ぬまで進化発展しなきゃ歳を重ねる意味自体を失ってしまうからである。

そのスタンスで生きる時……『知恵と文化の伝承』は『自然な姿』で無理なく若い世代へと引き継がれて行くんだと思う……。
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