サンチョパンサの憂鬱

もし?……北朝鮮が?

もし、北朝鮮が水爆実験を成功させたら?

コケにされ続けたトランプは怒り心頭……在韓国アメリカ人達を速やかに秘密裏に帰国させる準備を計る……。

グアムから死の白鳥と命名されたB-1爆撃機が飛び立ち編隊飛行に入る。
北朝鮮上空まではほんの二時間で到達する。

本格的爆撃に入る一時間前……日本にも作戦が伝えられ米軍基地周辺の日本人は出来る限り地下へ避難せよの命令がでる。

予め、調査済みの核開発施設、ノドン、中距離ミサイル施設などを死の白鳥は使い物ならない様に、爆撃し日本海に展開する艦船からはトマーホークが連続して発射され、ピョンヤンに雨あられと降り落ちる……。

残ったスカッドミサイルが韓国を襲う。ソウルも火の海となる。
沖縄、岩国にもノドンが飛んで来て、壊滅的打撃を受ける……。

日本の主要都市は軒並みノドンの洗礼を受け、
昨日と売って変わった戦場そのものの様相。
携帯は繋がらない。不規則に飛来するノドンのせいで建物の表には出られない。

金正恩は健在だ!と北朝鮮の地下放送が叫ぶ……。
ノドンの犠牲者が通りに放置され死臭を放ち始める……。

……とまあ、そんな状態になれば平常時とは全く違う、野生の直感とでもいう感覚以外に、使えるモノはなくなる。

食料の確保、事態の流れの予測……安否確認と『その後』に向けての行動、一つ一つの思考、行動は嫌でもシリアスの極致で行われる。
状況には計算が立たない。生命の危険は直ぐそこにある。

そんな条件下で自分は何を最優先し、何を捨て去るのだろう?……。
きっと今平和ボケの状況で漠然と思ってる優先順位は、ガラッと変わるのではないか?

この国で最もシリアスな『愛の告白』が行われたのは戦前戦中の時代じゃないか?…と思う。
後がない!そんな状況にならなければ、自分の本意に真剣になれないなんて人間はとても厄介な心理をしているのである。

そんな命のやり取りをする状況になれば……人間は頗る真剣に生きる様になるだろう事だけは確信をもって予想出来る。
平和はとても素敵な響きをもって語られる。
しかし一方、平和は人間に生きる怠慢をさせるものでもある。

平和な時間の中でメメントモリ……『死を想う人間』は少ない。

戦乱の様に『与えられた危険』ではなく自ら『買って出たシリアス』を生きる人間だけが何時の世も『自分そのものを生きれる人』なのだと思う……。
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