ランダムに出てくる題材。
ここの所、また一つの傾向が因数分解されて浮き出てきたのである(あくまでも僕が受けた印象です)……。
男女を問わず様々の年代の人がいる。
それなのに不思議なことに論調とか?論理とかが全く同じ調子。
兎に角早口で喋り倒すのである。
その誰もが兎に角押し付けがましい。
自分の考えとか分析?を断定話法で捲し立ててくる。
彼等が語る分野は『男女のセオリー』だったり『金儲け』だったり『精神訓話的なもの』だったり『政治経済の何かの解説』だったりする……。
大抵が三つの、とか五つのとか、何個かに分類して見せる。
誰もが『確信に満ちた』表情で大きな身振り・手振り……とても早口なのである。
コレは恐らく、何処かに何かサンプルがありそうな気がする。
『数を集めているミニ・カリスマ』がいてソレを真似て『柳の下の何匹目かのドジョウ狙い』してのミニミニ・カリスマ気取りの人達と推察出来る……。
当初……『その言葉の勢い』に気圧されてついつい視聴していた。
そして気付かされるのである。
『大した事は言ってないこと』とそれ言うのに『そんなに力むことがあるのか?』という『羊頭狗肉振り』……に。
論理とか論点を狭く限定しておいて……世の中!コレしかないのです!!と断定して言葉を発する。
しかし悲しいかな自分のモノになっていない所作。導き出されるニュアンスは稚拙に流れる『作為的な雰囲気』と滑稽さしかない……。
最近の僕はこの手の輩が出ると画面をスワイプするのに一秒と掛からなくなってしまった。
先日、NHK『バタフライ・エフェクト映像の世紀』を観ていてハタ!と息を呑んだのである。
『稀代の演説の名手アドルフ・ヒットラー』の映像……。
『ドイツ民族の栄光・自分の目指す方向』……この世にはコレしかない!……と思わさせていく大きな身振り、自己陶酔気味に捲し立てる早口。
ミニミニ・カリスマの彼等が目指しているのもこんな万人の大衆にウケる英雄なんだろうなぁ?と……。
稚拙な彼等のレベルからヒットラーの様な演説に天賦の才を持つ天才に至るまで……『穴だらけの主張』で押し切るにはみんな早口で捲し立て、大きな身振り・手振りで圧倒する事を目論むんだなぁと?……何だか大きな謎が解けた様な気がした。
最近露出が目立つ様になったDaiGo君、ひろゆき氏、ホリエモン、ガーシー、真似しいが目立つ青汁王子………。
そういや……どいつもコイツも早口で捲し立てるなぁ……と。
動的静的の違いあれど、たたみ掛ける様に言葉を放ち繰り出してくる。
論理構成に横着してるから?
強気と自信を全面に出し、煽りを入れてくる人間はよくよく観察すれば『主張に……大きなボロと穴と引け目』を隠しているのである。
ミニミニ・カリスマの安普請のエンタテインメントと比べて……流石の天才アドルフ・ヒットラーのパフォーマンスは観せて、魅せてくるなぁ……と思った。
感極まったように何度も胸の前で両手を合わせる仕草……一流のマジシャンが観客をユックリ見回す為に『取る間』と似ていると思った……。
メリハリって奴なのかな……?
嘘・ハッタリの世界でも一流は自分のアイデアにのめり込まず振り回されることなく自分をコントロール仕切っている。
ミニミニ・カリスマ気分のチンケな人間達の『嘘臭さ』なんか比べ物にならない……。
アドルフ・ヒットラー、彼の言葉の向こうには『途轍もなく大きな嘘』があったから?
彼はその大嘘を支え切ってしまう力量があったから?『嘘の様に』リアリティを感じさせるのだと思った……。