サンチョパンサの憂鬱

昼下がりのサンチョパンサ(2)……凡庸の暴走の時代?

昨日、前編の二編で『優柔不断の罪』について書いた……。

ロシアではプーチンの情報統制による高い支持率。アメリカでは未だにトランプへの熱狂的支持者とその荒唐無稽なプロパガンダ。

ディープステート『闇の政府』とQアノンとの戦い……?……冷静な人なら子供騙しにもならないストーリーが大人達のマインドを侵蝕している事実……。

フィリピンでは次期大統領選で、あの独裁者マルコス元大統領の息子が60%という高い支持を集めているという。

これまた…トランプ同様……父親の『話は捏造されたモノ』、フェイクだという恐ろしく乱暴で粗雑な筋立てのストーリーをネット展開し、若者中心に支持獲得に成功している。

ニュース番組やドキュメンタリーなどで紹介される荒唐無稽な嘘話の『暴論に熱狂する人達』……。
人種に違いはあれど共通するのは一切の疑念無き『無邪気な盲信・熱狂』を強く感じる。

そうか!!
『彼等は自分は間違う事を一切疑わない人』なのだと…感じた。
詰まり『自分は完全でなければならない人』なのである……と思い至った。

デカルトさんに言わせれば……だからこそ悪よりも悪い『優柔不断』なのである。

筋立ての信憑性云々は関係なく……強く大きな声の断言に靡(なび)くのである。そのサイトは『皆が声を揃えて断言してる』風景のトンネルビジョン。
自分が何か?力を得て強くなった気がするエコーチェンバー効果満点のネットムラのサイト。

だからこそ……ソクラテスさんもデカルトさんも『自分の無知・不完全』を知れと教えたのか?
不完全で間違う自分を知れば『確固たる自分の意見』を見付けられるという教えなのだと……。

完全じゃない、『今時点での最善』と自分は知っているから……自分の意志がそれを日々アップデートする運びである……。

トンネルビジョン、エコーチェンバー、は優柔不断な人達に…『確信を与える』のである。
あなたは?……『完全に正しく強いのだ!!』と。それこそ優柔不断な人達が求めて止まない
『完全で正義の意見』となるのである。

この『熱狂病』を解毒するには?
荒唐無稽のストーリーの運びを笑うのは簡単だけど……彼らの確信的なストーリーをとき解くのは案外難しいぞぉ……と思った。

敬虔な宗教者の『信じれば救われる!』という信心と同様の力をその確信は有しているからである……。
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