いよいよ、山に道をつくるための杭を打ちに行く日になった。母は行かず私だけご一緒することになっていたので誠さんと琴さんの車に便乗させてもらうことにした。一緒に行くのは今年になって3回目。車で色々な話をした。
山で鳥居になる木を選んでいる時、あの山の神社の鳥居に私がなりたい、僕がなりたいと色んな木が私に言ってくる感じがしたと琴さんが笑って話してくれた。もし私が木だったら神様の地の鳥居に選んで欲しいと思うし、木にとって鳥居に選ばれるのは大出世なのかもしれないよねと言って二人で大笑いした。
琴さんは何て可愛い人なんだろうと思った。世話好きでお姉さんのようで情深く愛らしい。
いよいよ道づくりが始まる。楽しみでワクワクがとまらない。絶対鳥居をあげると決めてはいたけど実現には3年くらいはかかると思っていた。それなのに祠を上げてからたった3ヶ月でここまできた。神様の後押しに感謝します。