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お山にお宮がたちました

四国八十八箇所お遍路 第二十五番札所 津照寺

片道2時間半、二つの札所を残していたので再び室戸にやってきました。
第25番札所は津照寺。本堂は参道正面の小高い山の上に鎮座しています。



階段の途中に大師像があります。室戸は漁業の町、海の町だからか龍さんと一緒ですね。



御本尊 延命楫取地蔵菩薩
本尊真言 おん かかかびさんまえい そわか
ご詠歌 法(のり)の舟入(い)るか出づるかこの津寺(つでら) 迷ふ我身をのせてたまへや

寺伝によれば、大同2年(807年)に空海がこの地を巡錫した際、山の形が宝珠に似ておりこの地が霊地であると感得し、宝珠に合わせ、一刀三礼して延命地蔵菩薩を刻み堂宇を建立し開創したという。
『今昔物語集』には当寺が「津寺」の名で登場し、本尊地蔵菩薩の霊験が語られている。それは、「地蔵菩薩火難ニ値ヒ自ラ堂ヲ出ルヲ語ル」とあり、本堂が火災に遭ったとき本尊が僧に身を変え村人に知らせ難を逃れたという逸話である。
紀貫之は承平5年(935)土佐の国司の任期5年を終え帰京する途中海が荒れ、10日間室津港に留まったのち室戸岬を越えることができたと土佐日記に記述されている。
また、慶長年7年(1602)に土佐藩主山内一豊が室戸沖で暴風雨に遭ったとき、どこからともなく一人の僧が現れて船の楫をとり無事に室津の港に着けて立ち去った。衣から垂れた水跡を辿っていくと本寺の本堂の前で終わっていた。
そこで本尊を拝観するとその姿が濡れており、本尊の地蔵菩薩が僧に姿を変えて船を救ったことを悟った。このことから本尊を楫取地蔵と呼ぶようになったという。以上Wikipediaより

地蔵菩薩様がお姿を変え船を救ったり、火災を教えて難を逃れさせたり凄いですね。
津照寺近くの室津港です。漁師さんの町なので海を大切にしてるんでしょうね。



本堂は急な階段を上がった先にあります。お経を唱えさせて頂きました。


頂上からは海が見渡せます。

この鐘も鳴らしてみました。音が部屋に籠って凄かったです。
この鐘のあるところから室戸市内が見渡せます。




参道の横手、山の中腹にある一木神社は、土佐藩の家臣、一木権兵衛を祀る神社です。神社は素通りできませんからきちんとお詣りしました。


参道途中から左に入ると室津の港を、命を賭して改修した一木権兵衛が奉られる一木神社があります。
村人が一木権兵衛を手厚く祀ったのが一木神社で、室戸市、室戸の海を見渡せる小高いところに神社が建っていました。

一木権兵衛は1661(寛永元)年、総工費10万両、のべ173万人を要して港の入口をふさぐ巨岩を取り除く室津湊改修の大工事をする際に命を海神に捧げることを誓ってようやく完遂し、工事完成の翌日に切腹し果てた人物だそうです。

時代もあったのでしょうが、命を賭けて室戸を救った御方が神様としてお祀りされているのですね。



参道の左に一木権兵衛ゆかりの「お釜岩」が有ります。

階段を降りて大師堂でお詣りをし、納経帳に寄らせて頂きました。

こちらが大師堂です。



猛暑で太陽もギラギラしておりましたが、お魚が美味しくて有名だという店に寄り昼食を頂き、室戸にあるもう一つの札所である金剛頂寺に向かいました。







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