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◆春分の日
https://skywardplus.jal.co.jp/plus_one/calendar/spring_equinox_day/ より
国民の祝日の一つである「春分の日」。馴染みがある日のはずなのに、何となく春が来た? くらいのイメージで、具体的にはどんな日なのか……と思う方も多いのではないだろうか。
昼と夜の長さが同じになる日
2022年の春分の日は、3月21日(月)。太陽は赤道上にあり、地球のどこにいても昼と夜の長さが同じになる日だ。しかし、厳密にいうと実際には昼のほうが少し長いそう。
この日は国民の祝日で、戦後の1948年に公布、施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」により制定。祝日法上の春分日は毎年3月20日~21日ごろのいずれか1日とされており、実際には日付が指定されていない。祝日法の春分の日の項目をみると、太陽が春分点を通過する瞬間が「春分」と定義され、春分を含む日のことを「春分日」とし、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされている。
「春季皇霊祭」と呼ばれる行事に由来
また春分の日は、もとは旧法にあった「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」から改称されたとある。春季皇霊祭は、現在でも行われている宮中祭祀の一つ。毎年2回、春分の日と秋分の日(秋季皇霊祭)に斎行される大祭だ。 大祭とは、皇居の宮中三殿で天皇自らが斎行し、御告文(おつげぶみ)を奏上する祭祀のこと。この日は歴代の天皇、皇族の御霊が祀られる皇霊殿にて「春季皇霊祭の儀」など祭祀行事が行われ、皇族の方々も出席されることが多い。春分の日、そのお姿がテレビなどで報道されるのを、見たことのある方もいるのではないだろうか。
この祭祀は、戦前の日本では非常に重要な儀式の一つとされてきた。だからこそ、国民の祝日になったのだ。今年は、そのように思いをはせてみると、より気持ちが引き締まるかもしれない。
また、それにあわせて伊勢神宮でも、春分の日に春季皇霊祭の拝殿向かって左側から遙拝するという。地域の各神社でも、春分祭などを行い、そのなかで遙拝式を執り行うことも多い。こうした点から、やはり現代になっても、春分の日は日本人にとって大切な日だということがわかる。
先祖を供養する日
もともと、この時期はお彼岸で、先祖を供養する日でもある。2022年の春のお彼岸は、3月18日(金)が彼岸入り、3月21日(月)の春分の日が中日で、3月24日(木)が彼岸明けとなる。この期間に寺院では、彼岸会として法要を行う。
中日を中心に期間中は、ご先祖様への感謝の意味を込め、お墓参りや仏壇の掃除、お供えなどの供養を行い、それにあわせて自分自身の日頃の行いを振り返り、見つめ直すのが古くからの習わしという。
春分の日は、太陽が真東から出て真西に沈む日。浄土思想では、極楽浄土は西方にあり、西方に沈む太陽を礼拝することが習わしだ。煩悩を払うため西に沈む太陽に祈りを捧げ、極楽浄土へ思いをはせる。
春分の日、秋分の日は「此岸と彼岸が最も通じやすい日」と考えられたことから、この日に西に向かって拝むと、功徳が施されるとも信じられた。それから、春分の中日を中心に供養を行うようになったという。
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国民の祝日の一つである「春分の日」。馴染みがある日のはずなのに、何となく春が来た? くらいのイメージで、具体的にはどんな日なのか……と思う方も多いのではないだろうか。
昼と夜の長さが同じになる日
2022年の春分の日は、3月21日(月)。太陽は赤道上にあり、地球のどこにいても昼と夜の長さが同じになる日だ。しかし、厳密にいうと実際には昼のほうが少し長いそう。
この日は国民の祝日で、戦後の1948年に公布、施行された「国民の祝日に関する法律(祝日法)」により制定。祝日法上の春分日は毎年3月20日~21日ごろのいずれか1日とされており、実際には日付が指定されていない。祝日法の春分の日の項目をみると、太陽が春分点を通過する瞬間が「春分」と定義され、春分を含む日のことを「春分日」とし、「自然をたたえ、生物をいつくしむ日」とされている。
「春季皇霊祭」と呼ばれる行事に由来
また春分の日は、もとは旧法にあった「春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)」から改称されたとある。春季皇霊祭は、現在でも行われている宮中祭祀の一つ。毎年2回、春分の日と秋分の日(秋季皇霊祭)に斎行される大祭だ。 大祭とは、皇居の宮中三殿で天皇自らが斎行し、御告文(おつげぶみ)を奏上する祭祀のこと。この日は歴代の天皇、皇族の御霊が祀られる皇霊殿にて「春季皇霊祭の儀」など祭祀行事が行われ、皇族の方々も出席されることが多い。春分の日、そのお姿がテレビなどで報道されるのを、見たことのある方もいるのではないだろうか。
この祭祀は、戦前の日本では非常に重要な儀式の一つとされてきた。だからこそ、国民の祝日になったのだ。今年は、そのように思いをはせてみると、より気持ちが引き締まるかもしれない。
また、それにあわせて伊勢神宮でも、春分の日に春季皇霊祭の拝殿向かって左側から遙拝するという。地域の各神社でも、春分祭などを行い、そのなかで遙拝式を執り行うことも多い。こうした点から、やはり現代になっても、春分の日は日本人にとって大切な日だということがわかる。
先祖を供養する日
もともと、この時期はお彼岸で、先祖を供養する日でもある。2022年の春のお彼岸は、3月18日(金)が彼岸入り、3月21日(月)の春分の日が中日で、3月24日(木)が彼岸明けとなる。この期間に寺院では、彼岸会として法要を行う。
中日を中心に期間中は、ご先祖様への感謝の意味を込め、お墓参りや仏壇の掃除、お供えなどの供養を行い、それにあわせて自分自身の日頃の行いを振り返り、見つめ直すのが古くからの習わしという。
春分の日は、太陽が真東から出て真西に沈む日。浄土思想では、極楽浄土は西方にあり、西方に沈む太陽を礼拝することが習わしだ。煩悩を払うため西に沈む太陽に祈りを捧げ、極楽浄土へ思いをはせる。
春分の日、秋分の日は「此岸と彼岸が最も通じやすい日」と考えられたことから、この日に西に向かって拝むと、功徳が施されるとも信じられた。それから、春分の中日を中心に供養を行うようになったという。