2015/6/25 ここのところ諸々の事情があって、S子とばかり山に登っていました。S子とともに登る山は精神的なストレスなしにリラックスできるので、とても心地よい山行になります。でも、S子の体力や技術力も年齢には勝てません。大怪我から奇跡的に復活した(と言っても5割ほどですが)体力やクライミング能力も、ここのところ衰えが目立つようになりました。
前々から実行しなくちゃと考えていました。自分自身の体力に合わせた山行を。
そんな山行をやっと実行するチャンスに巡り合えたのです。梅雨時の少ない晴れの日、僕には仕事がなく、S子には用事のある日。気兼ねなく単独山行を実行できます。
選んだコースは ヨモギ尾根~七ツ石山~登り尾根下降 です。
このコースにした理由はとくにはないのですが、強いて挙げれば、塩沢遡行開始点あたりにいい天場がないか、見てみたかったのです。塩沢にはまだ入渓したことがありません。入渓するときは出合付近にビバークして実行できればと考えていました。
▲鴨沢西バス停です。本当はもっと早い時間に来たかったのですが、平日のバスダイヤではこの時間になってしまいます。9:23ころ。
▲お祭バス停を過ぎるとすぐに、後山林道が分かれています。9:40ころ。
▲平日だからでしょう。ダンプがけっこう何台も行き来していました。しかも、土砂を積んで林道へ入って来、空にして林道から去って行きますから、工事現場はこの林道の奥のようです。9:59ころ。
▲ヨウシュヤマゴボウだと思います。10:07ころ。
▲こんなゲート、つい最近まではなかったはずです。何やら本格的な工事が行われているのでしょうか? 10:13ころ。
▲ありました。山が崩れていますね。これは確かに大変です。後山川を挟んで対岸でもこれ以上の崩壊が起こっています。10:24ころ。
▲途中もう1ヵ所で道路拡張工事が行われていました。そしてここは、塩沢の出会い。塩沢林道が分かれています。10:56ころ。
後山林道入口からここまでのコースタイムは1時間45分です。それを1時間15分くらいで歩きました。途中、所用もこなしてでしたから、まずまずいいペース。
▲塩沢林道と塩沢。10:57ころ。
▲ヨモギ尾根の登山道入り口です。「奥後山を経て雲取山方面(ヨモギ尾根から奥多摩小屋)」との表示があります。11:05ころ。
右に見える林道はこの先ですぐに終わっています。そこから見える範囲での沢中にはいい天場は見えませんでした。林道終点付近の広場くらいのものでしょう。
ちょっと休憩して、さあ登山道です。
▲この山域には割と多く山道が通っています。ここも登山道の他に巡視道(おそらく東京都水道局の水源林巡視道)が分かれていました。11:27ころ。
▲木の橋もこのあたりでは3ヵ所くらい続きました。新しい橋です。11:33ころ。
▲尾根の下の方では植林も広がっています。11:44ころ。
▲どんな作業なんでしょうか? 山仕事(多分、林業)用なんでしょう。作業道が下へ分かれていました。三条の湯方面だそうです。12:03ころ。
▲マタタビの花の蕾です。12:06ころ。
▲西向きに続いていた登山道の向きが変わっています。東向きに進んでいます。12:36ころ。
▲ほんの少しですが、水が溜まっている場所がありました。ヌタ場にはなっていないようですが、貴重な水場なのでしょうか? 右の岩からしみ出しているようです。12:37ころ。
▲植林も次第に減り、美しい森が広がり始めています。12:39ころ。
▲輪状に同じ木が並んで生えていました。大きな切り株から芽吹いたひこばえでしょうか? 12:51ころ。
▲先ほどから尾根がらみに登山道が通っていましたけれど、もう完全に尾根沿いの道になっています。気持ち良い森の中の尾根道。12:53ころ。
▲枯れた笹薮が出て来ました。このあたりもシカが多いでしょうから、シカの食害です。奥多摩の笹が回復するのは何時になるのでしょう!? 13:26ころ。
▲奥後山1466.4m山頂です。三等三角点なんですね。13:32ころ。
▲奥後山は何の変哲もないピークです。見晴らしも良くありませんし、遠くから見てすぐに分かるような形でもありません。13:32ころ。
奥後山は何と読むのでしょう? ネットで調べても読み方はどこにも書いてありません。多分「おくうしろやま」だとは思います。何故なら、麓の川は「うしろやまかわ」ですし、林道も「うしろやま林道」ですから。
推測ですが、そもそも後山川自体は丹波山(たばやま)集落の住人が付けた名前だと思います。丹波山の裏山である天平(でんでいろ)尾根のさらに裏(後)にある川ですから。その天平尾根から眺める際に、後山川の奥に控える山としてこの奥後山がど~~んと見えるのではないでしょうか? いつかそういう気持ちで、奥後山を天平尾根から眺めるチャンスがあることでしょう。
▲北西方向の山並みが開けて来ました。雲取山と飛龍山の間の稜線でしょう。三ッ山1949.3mから飛龍山2077mあたりだと思います。13:35ころ。
▲さっきからだいぶん標高を上げました。西方向を望むと、飛龍山が見えています。14:11ころ。
▲尾根の形や尾根の植生もときおり変化します。この写真の木はツガでしょうか? 僕には分かりかねます。14:25ころ。
▲いよいよ石尾根も間近ですね。14:39ころ。
▲奥多摩小屋の水場。冷たく美味しい水でした。14:42ころ。
▲石尾根の登山道です。雲取山の方向です。奥多摩小屋前の広場が見えていました。14:47ころ。
ヨモギ尾根を歩いていた時から考えていたのですが、石尾根に到着して正式に計算・判断しました。ここから鴨沢までの最短のコースタイムは2時間55分。16:31のバスには間に合いそうもありません。次のバスは18:38ですから3時間50分もあります。最初の予定通り、七ツ石山に登頂してから下山することに決定しました。
それにしても塩沢林道入口からここまで休憩込みで3時間50分かかっています。標高差が1040mあります。コースタイムが記載されていないので、近くの他の登山道で比較してみました。後山林道終点から三条の湯、水無尾根経由で雲取山山頂まで標高差は約1090mで、コースタイムは3時間30分。けっこう頻繁に休憩もしていますから、3時間50分というタイムは、決して速くはありませんが、遅いわけでもありません。
ただ、遅くとも14時までには石尾根に到着し、16:31のバスには間に合うはずと楽観していました。でも、予想以上にスピードが上がりませんでした。昨年の夏、北アルプスの槍ヶ岳に至るウェストンルートを歩いた時のような身軽に駆け上って行くような感覚がありませんでした。失われていました。(その時の記録です。興味のある方はどうぞ)
http://blog.goo.ne.jp/1940sachiko/c/bb44d64430ce08df3b31ecb150ebe133
疲労のせいなのでしょうか? 登りで足が上がりにくくなっていました。スピードも当然上がりませんでした。
僕にとってはかなり問題です! もっとスピーディーに歩けるように鍛え直さないといけません。