昨日のYahooトピックスに雉の母衣打ちがあったので、検索してみたらYuoTubeに動画が2件Upされていた。母衣打ちは、雄雉が縄張り侵入する雄雉を追い払うドラミングで、縄張り争いをする2羽は体を膨らませて大きく見せ、激しく羽を打ち鳴らして互いに譲らず時計回りに移動しながら相手を威嚇する。そして、時には、尾羽を扇状に開いて更に体を大きく見せる。
秋田県秋田市寺内の古代官衙跡.秋田城内外には数番いの雉が生息していて、毎年親子が散策したり、砂浴びしたりしているところを目撃することができる。雄雉は、母子を見守りつつ縄張り内を移動している。
秋田城跡では、雄の縄張りが冒されることが少ないのか、母衣打ちを見たことはなかったので、眼を見張った。
さて、2020年3月19日の日本経済新聞には、「聖徳太子オーロラを見た?飛鳥時代、夜空に赤い扇型」という記亊が掲載された。キジが尾羽を広げたような扇型の赤いオーロラを聖徳太子が見たかもしれないと国立極地研究所国文学研究資料館などのチームが16日までに『日本書紀』推古天皇28(620)年の記述を分析して発表した。「天に赤気あり」「形雉尾に似れり」の記述に着目し、過去に観察されたオーロラは赤く扇型だったこと、世界各地のオーロラ観測から類推し、磁気嵐のあった時の日本でも天候に恵まれればオーロラが観測できたはずだと考えた。記事では、飛鳥時代の人々には身近だった雉が求愛の時に、雄は尾羽を扇型に広げて、雌にアピールする習性があることを知っていたので、赤いオーロラを雄雉の広げられた尾羽に例えたのだろうと述べている。極地研の天文学と国文研の国文学の共同研究の成果と考えられる。『日本書紀』の筆者は、1418年を経て自分の書いたことが、このような天文学上の説を証明する資料になることは考えても見なかっただろう。
1287年前に創建された秋田城跡は、ニホンカモシカの親子や季節の花々、珍しいキノコなどが季節に彩りを添えている。しかし、今だ雉の求愛の姿を目撃したことはない。日本野鳥の会の観察ポイントになっている寺内の高清水公園には、まだまだ数々の謎が隠されていそうだ。
秋田県秋田市寺内の古代官衙跡.秋田城内外には数番いの雉が生息していて、毎年親子が散策したり、砂浴びしたりしているところを目撃することができる。雄雉は、母子を見守りつつ縄張り内を移動している。
秋田城跡では、雄の縄張りが冒されることが少ないのか、母衣打ちを見たことはなかったので、眼を見張った。
さて、2020年3月19日の日本経済新聞には、「聖徳太子オーロラを見た?飛鳥時代、夜空に赤い扇型」という記亊が掲載された。キジが尾羽を広げたような扇型の赤いオーロラを聖徳太子が見たかもしれないと国立極地研究所国文学研究資料館などのチームが16日までに『日本書紀』推古天皇28(620)年の記述を分析して発表した。「天に赤気あり」「形雉尾に似れり」の記述に着目し、過去に観察されたオーロラは赤く扇型だったこと、世界各地のオーロラ観測から類推し、磁気嵐のあった時の日本でも天候に恵まれればオーロラが観測できたはずだと考えた。記事では、飛鳥時代の人々には身近だった雉が求愛の時に、雄は尾羽を扇型に広げて、雌にアピールする習性があることを知っていたので、赤いオーロラを雄雉の広げられた尾羽に例えたのだろうと述べている。極地研の天文学と国文研の国文学の共同研究の成果と考えられる。『日本書紀』の筆者は、1418年を経て自分の書いたことが、このような天文学上の説を証明する資料になることは考えても見なかっただろう。
1287年前に創建された秋田城跡は、ニホンカモシカの親子や季節の花々、珍しいキノコなどが季節に彩りを添えている。しかし、今だ雉の求愛の姿を目撃したことはない。日本野鳥の会の観察ポイントになっている寺内の高清水公園には、まだまだ数々の謎が隠されていそうだ。