「アスクレピオスの杖」は、翼と蛇の巻き付いた杖の図像です。医療や医術の象徴として世界中で用いられているギリシャ神話の名医アスクレピオスが持っていたといわれている杖です。日野原重明氏が診療なさっていた聖路加国際病院には、医療の守護聖人「聖ルカ」の名と共に「アスクレピオスの杖」が中心にある病院のマークが入り口に掲げられています。初代アメリカ公使ハリスの居留地住宅が敷地内に移設されていますが、築地居留地は、福沢諭吉の菩提寺である善福寺境内にあったものが移設されたといわれていますが、居留地は、数カ所移設されて後に、現在は、聖路加国際病院の敷地内にあります。
道を挟んで向い側には、「日本蘭学発祥の地」記念碑と「慶応義塾発祥の地」記念碑が並び立ち、この築地界隈一角は、日本の近代化の象徴となるものがあります。築地本願寺や幕末の藩邸下屋敷、泉岳寺などもあり、歴史や医療の発展の一端を知ることができます。
また、最近、美食の聖地として脚光をあびている、スペインバスク地方のサンセバスチャンは、スペイン王妃が療養の地として選び快癒したことでも知られていますが、紀元前ローマ皇帝デミトリアヌスの親衛隊長だったセバステアヌスが善行を行い、病気平癒の聖人「聖セバステアヌス」とされた故事にちなんでいることでも知られています。
「聖セバステアヌス」は、ペスト流行で激減した中世から近世にかけて欧州で、信奉され、ルネッサンスには、著名な画家が競って描いています。ルーブル美術館にも何点か収蔵されており、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
一年一回の健康診断で、思いがけない結果を突きつけられて狼狽してしまい、相談を受ける事がよくありましたが、今回は、私でした。守護聖人の方々に祈りを捧げても、検査結果は冷酷です。最終診断は、二月初めになりそうですが、十年前のようにクリアできることを念じています。
連綿と続いて来た人間の病との格闘は、予防医学の進展や先進技術の導入、先端医療などで、成果をあげ、医療従事者は、対処療法の中から最善の方法を駆使して健康寿命を延ばしてきました。
「人はどこからきてどこへいくのか」「人類とは?」をご研究の研究者の方々は、発掘された骨を分析し、移動の経緯や定着した人の痕跡を探しています。その途上で、病気に罹患した痕跡や激しい戦闘での無惨な死を骨格の傷に見、未知の病原菌に遭遇したと考えられる不審な痕、そして、異なった遺伝子組成の混在に遭遇することもあるようです。
様々な情報に接することができる今日ですが、自分自身についての具体的な対処法を選択することは、大変狭い範囲の中からと言わざるを得ません。治療は、よしなに、と、お願いするより他ありません。
果たして、「アスクレピオスの杖」は…。
道を挟んで向い側には、「日本蘭学発祥の地」記念碑と「慶応義塾発祥の地」記念碑が並び立ち、この築地界隈一角は、日本の近代化の象徴となるものがあります。築地本願寺や幕末の藩邸下屋敷、泉岳寺などもあり、歴史や医療の発展の一端を知ることができます。
また、最近、美食の聖地として脚光をあびている、スペインバスク地方のサンセバスチャンは、スペイン王妃が療養の地として選び快癒したことでも知られていますが、紀元前ローマ皇帝デミトリアヌスの親衛隊長だったセバステアヌスが善行を行い、病気平癒の聖人「聖セバステアヌス」とされた故事にちなんでいることでも知られています。
「聖セバステアヌス」は、ペスト流行で激減した中世から近世にかけて欧州で、信奉され、ルネッサンスには、著名な画家が競って描いています。ルーブル美術館にも何点か収蔵されており、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。
一年一回の健康診断で、思いがけない結果を突きつけられて狼狽してしまい、相談を受ける事がよくありましたが、今回は、私でした。守護聖人の方々に祈りを捧げても、検査結果は冷酷です。最終診断は、二月初めになりそうですが、十年前のようにクリアできることを念じています。
連綿と続いて来た人間の病との格闘は、予防医学の進展や先進技術の導入、先端医療などで、成果をあげ、医療従事者は、対処療法の中から最善の方法を駆使して健康寿命を延ばしてきました。
「人はどこからきてどこへいくのか」「人類とは?」をご研究の研究者の方々は、発掘された骨を分析し、移動の経緯や定着した人の痕跡を探しています。その途上で、病気に罹患した痕跡や激しい戦闘での無惨な死を骨格の傷に見、未知の病原菌に遭遇したと考えられる不審な痕、そして、異なった遺伝子組成の混在に遭遇することもあるようです。
様々な情報に接することができる今日ですが、自分自身についての具体的な対処法を選択することは、大変狭い範囲の中からと言わざるを得ません。治療は、よしなに、と、お願いするより他ありません。
果たして、「アスクレピオスの杖」は…。