線香花火に火が着いて
パチパチと音が聞こえる
そんなイメージを持って
刺し続けた図案だった
もう使わなくなった
絹の手縫い糸を利用して
作り上げた「線香花火」
刺し子糸とは全く違う
糸の引き具合で
最初から最後まで
手間がかかり苦労した
出来上がった刺し子は
絹独特の艶があり
品よく目に映った



刺し子糸が普段着なら
絹糸はお出かけ着と
言ったところ
私は刺し終えたものを
ふきんとしては使わない
カゴ等に掛けることを
想定して作っている
だから無謀な絹の糸も
平気で使ったりできる
絹糸が刺しやすければ
残りの糸も使うのだが
これだけ難儀したから
もういいわ…が本音
この絹糸の使い道は
他にないのかなぁ