魚鳥木、申すか?申さぬか?

ぎょ・ちょう・もく、申すか?申さぬか?
申す!申す! 魚⇒ニシキゴイ。鳥⇒ニホンキジ。木⇒制定無し、花は桜と菊

老子『道徳経』を翻訳してみました。35

2017年09月20日 | 老子『道徳経』
英語と中国語を学ぶため 
老子『道徳経』を 翻訳してみました。
訳に間違いが有りましたら御教示下さい。


老子『道徳経』
Laozi『Tao Te Ching』


第三十五章
原文

執大象、天下往。往而不害、安平太。樂與餌、過客止。道之出言、淡乎其無味。視之不足見。聽之不足聞。用之不足既。

英訳文
A person who is holding formless "the way" gathers all things around him. There is no confusion. There is peace, tranquility and comfort. Even a traveler stops for music and a feast. But many people pass "the way" because it is too plain. "The way" is hard to see and hard to hear. But you can not use its usefulness up.

書き下し文

大象(たいしょう)を執(と)れば、天下往(ゆ)く。往きて害あらず、安平太(あんぺいたい)なり。楽(がく)と餌(じ)とは、過客(かかく)も止(とど)まる。道の言(げん)に出(い)だすは、淡乎(たんこ)としてそれ味わい無し。これを視るも見るに足らず。これを聴くも聞くに足らず。これを用いて既(つく)すべからず。

現代語訳

大いなる「道」の形の無い形をしっかり把握している者には、世界のあらゆるものが集まってくる。集まってくるが混乱は起こらず、安らかで平穏でゆったりとしたままである。美しい音楽と美味しい食べ物には旅人でさえ足を止める程の魅力があるが、「道」を言葉で聞く事は淡白で味気無いので皆通り過ぎてしまう。この様に「道」は見ようとしてもよく見えず、聞こうとしてもよく聞こえないものだが、人生において用いればそのはたらきには際限が無いものだ。

老子『道徳経』を翻訳してみました。36 へ続く。




ビジネスリーダーのための老子「道徳経」講義
田口佳史
致知出版社

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