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はじめは神経症、不安について客観的な視点から分析していく本、かと思いました。しかし、後半は客観的視点を離れ、岸田氏の母親に対する絶望的な不信が強く語られています。母親を化け物と言ってはばからない岸田氏、それを理解できない聞き手。その丁々発止のやりとりが岸田氏の心の闇を浮かびあがらせています。南伸坊さんはあとがきで「なんで人間というのはいつまでも子供の頃の呪縛から自由になれないのだろうか」と書いています。 幼い頃のほんの些細なことのように思えることが、とんでもなく重大で取り返しのつかないことになっていることもありますね。人間の気持ちなんて、考えれば考えるほどややこしく面倒なものだと思います。
キーワード
幻想我
ナルチシズム
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