かりんとうの小部屋Z

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島サミット

2009年05月22日 21時04分05秒 | 社会・ニュース
今北海道で「太平洋・島サミット」が行われているようです。


◇政府、島しょ国と関係強化へ

南太平洋の14カ国・2地域の首脳らが出席する「日本・太平洋諸島フォーラム(PIF)首脳会議」(太平洋・島サミット)
が22、23日、北海道占冠(しむかっぷ)村で開かれる。参加国はいずれも親日国で、国連などで日本の「票田」だが、
中国、台湾からの援助急増で日本の存在が薄れかねないとの懸念も出ている。政府は環境対策を中心に前回を
上回る500億円規模の支援策を打ち出し、「日本支持」を念押しする考えだ。

島サミットで議長を務める麻生太郎首相は18日、キリバスのトン大統領と会談したのを皮切りに、参加する全首脳と
会談する予定。外務省幹部は「日本への支持をより強固なものにしたい」と話す。

島サミットは97年から3年ごとに日本で開催しており、今回5回目。地球温暖化の影響で水没の危機にあるツバルなど
島しょ国12カ国・2地域と、オーストラリア、ニュージーランドの首脳らが集う。

日本は12の島しょ国と国交があるが、中国はこのうち6カ国、台湾は他の6カ国と国交を結んでいる。

中国と台湾は、首脳公邸やスタジアム建設など巨額の援助を次々に打ち出し、激しい勢力争いを展開。島しょ国側は
中台との国交をたびたび乗り換えている。

日本が懸念するのは、援助合戦で日本の存在感が埋没すること。政府は06年5月の前回会議で450億円の政府開発
援助(ODA)の拠出を表明したが、直前に中国が「中国版島サミット」で430億円の支援を打ち出したため、「上積みした」
(外務省幹部)経緯がある。中国は今秋にサミット開催を予定しており、政府は神経をとがらせる。

首相は島サミットで、太陽光発電と海水淡水化などの技術移転や人材育成を含む「太平洋環境共同体」構想を発表し、
この地域での優位性確保を図る。【横田愛】
http://mainichi.jp/select/world/news/20090519ddm005010027000c.html
(毎日新聞)

政府は500億円規模の援助を表明したらしいですが、これを無駄遣いとか批判するのは間違いです。現在も絶え間なく続く国取り合戦、覇権争いの中で、日本が太平洋の島々にどう貢献し、リーダーとしての立場をどうやって築くか。
今瀬戸際だと思います。

昨年の記事ですが、こんなこともありました。↓

中国、露骨な野心 「太平洋分割管理」提案
2008.3.12 23:05

米太平洋軍(司令部ホノルル)のキーティング司令官(海軍大将)は11日、昨年5月に中国を訪問した際、会談した中国海軍幹部から、ハワイを基点として米中が太平洋の東西を「分割管理」する構想を提案されたことを明らかにした。

 キーティング司令官によると、この海軍幹部は、「われわれ(中国)が航空母艦を保有した場合」として、ハワイ以東を米国が、ハワイ以西を中国が管理することで、「合意を図れないか」と打診したという。

同司令官は「冗談だとしても、人民解放軍の戦略構想を示すものだ」との解釈を示し、中国の軍事、対外政策について「きわめて注意深く監視している」と語った。
中国海軍は、原潜を含む潜水艦の活動をここ数年、日本や台湾、米領グアムの近海など西太平洋海域で活発化させていた。「ハワイ以西」との線引きは、中国が従来の国防圏としていた沖縄以西を大きく踏み出す野心的な構想といえる。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/080312/amr0803122304014-n1.htm

太平洋の島々を中国勢力圏にされてしまっては日本はひとたまりもありません。
この会議は日本の今後の行く末に大きく関わるものとなるでしょう


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