【あらすじ】
ヒトはもう、創作らなくていい―― 人工知能が個人にあわせて作曲をするアプリ「Jing」が普及し、作曲家は絶滅した。
「Jing」専属検査員である元作曲家・岡部の元に、残り少ない現役作曲家で親友の名塚が自殺したと知らせが入る。
そして、名塚から自らの指をかたどった謎のオブジェと未完の新曲が送られてきたのだ。
名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその意図を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく――。
私達はなぜ創作するのか。この衝動はどこから来るのか。
横溝正史ミステリ大賞受賞作家による衝撃の近未来ミステリー!
ヒトはもう、創作らなくていい―― 人工知能が個人にあわせて作曲をするアプリ「Jing」が普及し、作曲家は絶滅した。
「Jing」専属検査員である元作曲家・岡部の元に、残り少ない現役作曲家で親友の名塚が自殺したと知らせが入る。
そして、名塚から自らの指をかたどった謎のオブジェと未完の新曲が送られてきたのだ。
名塚を慕うピアニスト・梨紗とともにその意図を追ううち、岡部はAI社会の巨大な謎に肉薄していく――。
私達はなぜ創作するのか。この衝動はどこから来るのか。
横溝正史ミステリ大賞受賞作家による衝撃の近未来ミステリー!
感想
冒頭の20秒に空白のある曲を残して友人が自殺した。
創作活動の意義にミステリ要素を絡めた展開。回りくどさを感じたが、
空白の20秒の意味に気づいたラストに感動。派手さはないが、読み切った満足感が得られる作品。
人工知能が音楽を作る。ソフトに手伝ってもらう創作は既に行われている。
AIが作曲家の仕事を奪う日は来ない。「音楽の本質は波及だ」名塚の言葉に同意。
プロ奏者は仕事は減るが、価格が下がるかも知れないので、消費者にはよいことだ。
著作権使用料も下げてほしい。
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