十太の歌う曲の歌詞『黒い海』が強烈に印象に残った。
〈海ってこんなに真っ黒なんだね。呑み込まれそう〉。
十太を巡る話。関わった人たちが語る十太。音楽で繋がる梓、正博、弘毅。
歌を受け取る夏佳、聖来。十太を見つけた遙、光莉、
そして北沢「デビューに向けた話をするはずだった日に、彼は亡くなった。懐かしいし、本当に悲しい」
心に響く曲、気持ちを持って行かれる歌声ってあるよね。
内容紹介
小説すばる新人賞受賞『星に願いを、そして手を。』の
鮮烈なデビューから三年――
現役京大生となった若き才能が、青春の難題に立ち向かう!
仕事も恋愛も惰性の日々を過ごしているOLの遥。
ある日遥は、無名のアーティストの曲がYouTube上で「バズって」いるのを見つける。
その曲にとてつもない引力を感じた遥だったが、
数日後、そのアーティストの公式サイトで、
「2018年10月23日、Vo霧野十太逝去。27歳」の文字を目にする。
なぜ二年も前に亡くなった無名のアーティストの曲が、
今更注目を浴びているのか。霧野十太とは何者なのか。
一人の天才に翻弄された6人の人生を描いた、著者渾身の青春小説。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます