旧友再会
どの作品もさみしさと苦さの残る味わいのある話です。
重松さんらしい、ノスタルジー漂う「あの年の秋」
「恍惚の人」、横井庄一さん、上野動物園の日本初パンダ。
小野田さん・小塚さん・島田さんの件は初めて知ったことがほとんど。
遺族の心情についての、
《日本中で何百・何千もの人が横井さんのニュースを観て、ひょっとすると..と期待して、でも、あきらめをつけていた》
心がしんとした。歳を取っても、時間が経過しても、記憶の深い部分に残されている。
青田がタクシーに乗せた客は小学校の時に同じクラスだった「旧友再会」
施設に入居している母親に会いに来た。会っても、自分のことを認識していないので心が折れると語る川村。
父親は自宅で一人住まいだが、外に出たまま戻らない。捜索にはタクシー運転手も協力するそうだ。
青田:自分の両親は、老いを持て余さなかっただけ幸せだったのかも知れない。
無事見つかってから、川村さんのお父さんが、母さんのカルピスは薄かったと川村さんに話す場面にしんみり。
「ホームにて」はアンソロジー「そういうものだろ、仕事ってものは」に掲載された作品。
仕事つながりのアンソロジー作品と並べられて読んだときとは違った心持ちで読む。
駅の立ち食いそばの店を定年後の再就職先に選んだ父とその息子と孫の
“負け”のやるせなさが巧みに描き分けられている。
“休む元気”には考えさせられた。仕事を休むにも気力が必要。分かる気がする。
「どしゃぶり」
家具店の店主と中学時代の野球部だった友人との話。
アーケードが取り壊されるサンロード。私の街も、去年この話と同じことがあった。
子どものころのお出かけと言えば、マツビシと大門。夕食には中華楼(漢字合ってる?)が我が家の定番だった。
作品にもどって、いまどき中学部活の取り組みや何を目指しているかには驚いた。
思い出作りやみんなで楽しく。それはそれで、いいのかもしれないが。指導者の方針次第かな。
「くん」「さん」「ちゃん」の話題にはそうだそうだ、呼び分けするのが間違ってるよと強く同意。
「ある帰郷」
これが一番よかった。ツバメの巣をとおして見えてくる祖父母と父のさみしさ。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる。
余韻のある終わり方にしんみり。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる第5話「ある帰郷」の余韻のある終わり方にしんみりした気持ちになりました。
重松さんらしい、ノスタルジー漂う「あの年の秋」、
小学校の時のクラスメイトをタクシーの客として乗せた「旧友再会」、
街を通して、親子三代の“負け”のやるせなさが巧みに描き分けられている「ホームにて」“休む元気”仕事を休むにも気力が必要。分かります。
中学校の野球部の臨時監督を引き受けた話は世代・時代の価値観の違いがリアルでこれでいいのか?と考えさせられた。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる第5話「ある帰郷」余韻のある終わり方にしんみり。NetGalleyJP
あの人にいま会えたら、何を伝えますか?
年を重ねると増えていく「再会」の機会。
再会は、一度別れたからこそのもの。
どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。
会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。
子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。
人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。
重松清が届ける5つのサプリメント。
年を重ねると増えていく「再会」の機会。
再会は、一度別れたからこそのもの。
どう別れたかで、再会の仕方も変わってくる。
会いたい人、会いたくない人、忘れていた人。
子育て、離婚、定年、介護、家族、友達。
人生には、どしゃぶりもあれば晴れ間もある。
重松清が届ける5つのサプリメント。
どの作品もさみしさと苦さの残る味わいのある話です。
重松さんらしい、ノスタルジー漂う「あの年の秋」
「恍惚の人」、横井庄一さん、上野動物園の日本初パンダ。
小野田さん・小塚さん・島田さんの件は初めて知ったことがほとんど。
遺族の心情についての、
《日本中で何百・何千もの人が横井さんのニュースを観て、ひょっとすると..と期待して、でも、あきらめをつけていた》
心がしんとした。歳を取っても、時間が経過しても、記憶の深い部分に残されている。
青田がタクシーに乗せた客は小学校の時に同じクラスだった「旧友再会」
施設に入居している母親に会いに来た。会っても、自分のことを認識していないので心が折れると語る川村。
父親は自宅で一人住まいだが、外に出たまま戻らない。捜索にはタクシー運転手も協力するそうだ。
青田:自分の両親は、老いを持て余さなかっただけ幸せだったのかも知れない。
無事見つかってから、川村さんのお父さんが、母さんのカルピスは薄かったと川村さんに話す場面にしんみり。
「ホームにて」はアンソロジー「そういうものだろ、仕事ってものは」に掲載された作品。
仕事つながりのアンソロジー作品と並べられて読んだときとは違った心持ちで読む。
駅の立ち食いそばの店を定年後の再就職先に選んだ父とその息子と孫の
“負け”のやるせなさが巧みに描き分けられている。
“休む元気”には考えさせられた。仕事を休むにも気力が必要。分かる気がする。
「どしゃぶり」
家具店の店主と中学時代の野球部だった友人との話。
アーケードが取り壊されるサンロード。私の街も、去年この話と同じことがあった。
子どものころのお出かけと言えば、マツビシと大門。夕食には中華楼(漢字合ってる?)が我が家の定番だった。
作品にもどって、いまどき中学部活の取り組みや何を目指しているかには驚いた。
思い出作りやみんなで楽しく。それはそれで、いいのかもしれないが。指導者の方針次第かな。
「くん」「さん」「ちゃん」の話題にはそうだそうだ、呼び分けするのが間違ってるよと強く同意。
「ある帰郷」
これが一番よかった。ツバメの巣をとおして見えてくる祖父母と父のさみしさ。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる。
余韻のある終わり方にしんみり。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる第5話「ある帰郷」の余韻のある終わり方にしんみりした気持ちになりました。
重松さんらしい、ノスタルジー漂う「あの年の秋」、
小学校の時のクラスメイトをタクシーの客として乗せた「旧友再会」、
街を通して、親子三代の“負け”のやるせなさが巧みに描き分けられている「ホームにて」“休む元気”仕事を休むにも気力が必要。分かります。
中学校の野球部の臨時監督を引き受けた話は世代・時代の価値観の違いがリアルでこれでいいのか?と考えさせられた。
もう孫に会えない祖父母の気持ちが痛いほど伝わってくる第5話「ある帰郷」余韻のある終わり方にしんみり。NetGalleyJP
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