逃亡記“大阪の味”

　関西方面に逃亡した事犬記者が、天王寺周辺で真田里の情報を流したものと思われます。

■逃亡記


　
　南方も久しぶり。17年前よく通ったおこのみ焼屋を探すが、そこを含めて周辺の店は様変わりをしている。
　諦めて昼食を取るための店を探していると「大阪名物串揚げ定食650円」の看板が目に入る。
　その看板に吸い込まれるように店内に。空かさず出てくる『真弓監督就任』が１面トップの新聞。
　12時前でもありそこの親父が横に座り込んでサービスの黒ウーロン茶の栓を開いてグラスに注いでくれる。
　阪神の夏までの快進撃とその後の中日戦までの話をすると、楽しみが来年まで延びただけと言う。
　しかし大阪の経済的元気が失われたことは大きな痛手とも言う。そして聞きもしない新地の話になる。






　昼食で食べ損ねたおこのみ焼屋を探す。
　ぶた玉ととんへ゜い焼を注文すると、どちらか一方でいいのでないかと言われとんぺい焼にする。
　日本シリーズ阪神vs楽天戦の話を持ち出すと、来年（2009年）日本シリーズの話ですねと切り返される。
　自信が有ると言うので、南海沖地震ですかと尋ねると、日本シリーズ阪神vs楽天戦はその翌年に持ち越されると言う。
　やはり阪神だけに半信半疑か(大阪人は物忘れが良い。)。勇敢マダムを連れてくれば良かった。
　ここでも阪神の話題に続いて新地の話に水平展開する。
　今や東口商店街（十三）と同じ自給3,000円時代に突入したという。
　「うちは時間4,000円ですが。あっ！お客さん、腰が浮きかけましたね。」



　大阪は話し相手に不自由しない。その濃さに疲れる。