名古屋健康禁煙クラブ

禁煙席でグルメする。名古屋健康禁煙クラブからのお知らせ

漢方薬で禁煙が成功した事例

2015年02月12日 | 名古屋健康禁煙クラブ
日本禁煙学会 資料より
http://www.okinawa-congre.co.jp/jstc8th/files/program_shoroku.pdf#search='%E8%87%BC%E4%BA%95+%E6%B4%8B%E4%BB%8B+%E7%A6%81%E7%85%99%E5%AD%A6%E4%BC%9A'

禁煙再治療で漢方方剤の併用が副作用軽減に
有効であった1例
蜷川杏子
になかわきょうこ
しんクリニック 看護師
野々山真樹
しんクリニック
【はじめに】禁煙治療が普及するにつれ再治療を希望する症例が増えてきている。当院では 2010 年 2
月の開院以来 256 名を対象にのべ 283 回の禁煙治療を施行しており、うち 15 名が当院で 2 回、1 名が
当院で 3 回目の治療を受けている。喫煙再開の理由は様々であるが、初回の治療の際に薬剤の副作用
により中断した場合、喫煙再開となった理由に加え、薬剤や治療に対する不安感が強く、なかなか再治
療に踏み出せないのが現状だと思われる。今回、他院で受けた治療の際に嘔気と便秘があり、4 週目で
中断となった症例に対して、薬剤の減量とカウンセリングにより禁煙治療に成功した症例を報告する。
【症例】症例は 50 歳女性。約 1 年前に他院にてバレニクリン酒石酸塩(以下バレニクリン)で禁煙治療
を受けていたが、嘔気のために 4 週目で中断となり、禁煙も出来ないままであった。 喫煙歴は 20 歳
から 1 日 15 本程度で、飲酒の習慣がある。蕁麻疹のため肝臓抽出製剤とオロパタジンを内服。以前よ
り3~4日に1行の便秘症があったが内服はしていなかった。初診時からバレニクリンは 0.5mg のま
まとし、補中益気湯エキスと桂枝茯苓丸エキスを併用した。本人は「不安はあるが、漢方での治療に期
待している。」とのことであった。二診時には嘔気の訴えはなく、便秘もなくなり、禁煙も成功。本人は
「化粧ののりが良くなったし、ご飯も美味しい。」と嬉しそうであった。補中益気湯エキスから六君子湯
エキスに変更になった。三診時は問題なく経過。四診時に便秘症の悪化を訴えたため桂枝茯苓丸エキ
スを麻子仁丸エキスに変更した。五診時には胃の痛みを訴えていたが、バレニクリンは 1 日 1mg を継
続できており、嘔気が出ることもなく禁煙に成功した。
【考察】診察時に必ず立ち会い、その後、医師からの説明の補足や患者様の訴えを改めて聴取し、不安
を解消することに重点を置き対処することで禁煙治療成功への補助になると思われた。
【まとめ】不安感が強い患者様に対して、従来から言われている傾聴と受容が大切であることを改めて
認識した。

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